中学受験の考え方

関東圏の中学受験専門の塾を最新の「合格実績」「授業料」で比較!

SAPIX小学部公式ホームページの画像

中学受験を考える上で大切になってくるのが「塾選び」です。

塾選びのポイントは

ポイント①:塾のカリキュラムに子どもがついていけるかどうか

ポイント②:自分の子どもが志望している学校への合格実績はあるか

ポイント③:塾に払うお金は把握しているか

塾のカリキュラムはその塾で

「最もできるクラス」

の子たちに合わせて作られています。

入塾しても

『勉強のスピードが速すぎてついていけない』

『先生の言っていることがわからない』

という状態になってしまうと塾で中学受験に向けた勉強を進めることができません。

塾の費用や難関校の合格実績も大事ですが、まずはそれぞれの塾ごとのカリキュラムがどのように進んでいくかを比較していくことが大切です。

お子さんに合っていそうな塾をいくつかピックアップすることができたら

次は

「志望校の合格実績」を確認してみましょう。

難関校に強い塾もあれば、中堅校に強い塾もあります。

カリキュラムが合っているからといって入塾してしまってから、子どもの目指している志望校の対策を行ってくれないという事もまれにあります。

入塾を決める前に決めておくべきことは

入塾前に決めておくべきこと

・志望校

・入塾予定の塾に合格実績があるか

「志望校」を決めずに入塾をしてしまうと、目的もなく勉強をしなければなりません。

小学校4年生の初めまでは志望校が決まっていなくても問題ないかもしれませんが、5年生の後半、6年生のはじめ頃には周りは「受験モード」になっていきます。

周りが受験モードになった時になんとなく「志望校」を決めてしまうと入学した後に後悔してしまうことになります。

志望校を見る時の視点はこちらの記事で難関校を題材にして紹介していますので合わせてご覧ください。

難関校校舎の画像
中学受験の志望校は「校風・学費・部活動」を子供と一緒に調べよう!東京大学に合格している生徒の出身別高校を比較してみると 順位 学校名 1位 開成高校 2位 筑波...

志望校の合格実績があることを確認出来たら最後に「塾にかかる費用」を比較してみましょう。塾によって大きな差はありませが「夏合宿」がある塾とない塾もありますし、試験直前の特別講習も合宿形式で行うのか通いで行うのかなどそれぞれの塾によって特色が分かれます。

特に合宿などの泊りで勉強を行うイベントがある場合には他塾に比べて塾にかかる費用が若干高くなる傾向があります。

塾で最初に提示されるのは毎月の「月謝」だけです。

学年が進むにつれ別途特別講習のためにお金を払わなければいけなくなりますので、入塾前に総額いくらぐらいかかるのかは事前に確認しておきましょう。

ここまでが中学受験を比較するための基本的な事項です。

実際に大手塾4校を元に塾の比較を行ってみましょう。

難関校を目指すのに向いている「SAPIX」

SAPIX小学部公式ホームページの画像

(画像引用元:「SAPIX公式ホームページ」より)

SAPIXの特徴

SAPIXの特徴

御三家をはじめとする難関校への合格実績が最も高い塾。そのため偏差値の高い、いわゆる”いい学校”へ入れたいと思う親の多くが最初に検討する塾です。しかし、授業は成績上位2割に照準を合わせて進められるため、処理能力が高い子は伸び、そうでない子は中々浮上できず、挫折感を味わうこともあります。テキストも上位層向けで、解説が極端に少なく、授業が理解できないと厳しいでしょう。

入塾するには、4年生の段階で、例えば計算なら1年先のものまでできるようになっていないと、授業についていけません。優秀で精神年齢が成熟している子は塾での学習だけで伸びていきますが、そうでない子は家庭学習で家族の必死のサポートが必要になります。

そうゆう点では子どもの能力差で家族の負担度に大きく差のつく塾と言えます。

(引用:西村 則康 小川大介共著「中学受験基本のキ!」第2章より)

最近では「難関校に合格させたいならSAPIX以外ありえない」と言われるほど難関校合格に強い塾であるSPIXです。

合格実績が高い分授業のスピードも速く、どんどん進んでいきます。

当然学力ごとにクラスが分かれていて、最もレベルの高いクラスが「α(アルファ)」と呼ばれるクラスでこのクラスに所属していれば難関校に合格できる可能性があります。

しかしながら首都圏のSAPIXでは生徒数が多く、最も大きな校舎の「自由が丘校」ではαだけで6クラスあります。

冒頭でもお話したように中学受験を行う塾は最も頭の良い子に合わせてカリキュラムが組まれています。

SAPIXはその傾向が顕著で一度クラスを落ちをして、元のクラスに戻るためには自宅でも相当の勉強量が必要になります。

そういった意味でもSAPIXへの入塾は「親子両方の覚悟」が必要になる塾であると言えます。

SAPIXの合格実績

学校名 合格者数
開成中学校 273名
筑波大学付属駒場中学校 73名
麻布中学校 183名
武蔵中学校 55名

(引用:SAPIX小学部公式ホームページ「合格実績 2019年度」より抜粋)

SAPIXの授業料

SAPIX小学5年生の授業料

受講項目 授業料(4週目)/授業料(3週目)
3科目:英語/算数/国語 13,500円(税別)/10,125円(税別)
2科目:英算/英国/算国 9,000円(税別)/6,750円(税別)
1科目:英語/算数/国語 4,500円(税別)/3,375円(税別)
3科目:英語/算数/国語 13,500円(税別)/10,125円(税別)

 

SAPIX小学6年生の授業料

受講項目 授業料(4週目)/授業料(3週目)
英/算/国/理・社 22,500円(税別)/16,875円(税別)
英/理・社 13,500円(税別)/10,125円(税別)
算・国/理・社 18,000円(税別)/13,500円(税別)
英/算・国 13,500円(税別)/10,125円(税別)
算・国 9,000円(税別)/6,750円(税別)
英/算・国 4,500円(税別)/3,375円(税別)

(引用:SAPIX中学部公式ホームページより抜粋)

小学5年生で最も授業数の多いカリキュラムを取ると年間で約141,750円。

小学6年生で最も授業数の多いカリキュラムを取ると年間で236,250円となります。

月額の負担は比較的大きくありませんが、別途夏期講習の費用などは発生しますので、必ず目安だけでも特別講習の費用は確認しておきましょう。

コツコツ勉強することを大切にしている「日能研」

日能研公式ホームページの画像

(画像引用元:「日能研公式ホームページ」より)

日能研の特徴

日能研の特徴

成績上位の子に限らず、どんな子でも上入れてくれる間口の広い中学受験専門の塾。特に中堅校に強い塾です。中学受験に必要な知識をまんべんなくカバーし、一定のペースで進めていきます。比較的宿題が少なく、同じ問題を何度もじっくり考えさせる傾向があるので、大きく落ちこぼれる子は少ないですが、一方で面白みに欠けるため、学習意欲が湧きにくい子も出てきます。

4~5年生の内に1週間の学習リズムを作り上げられるかどうかによって、親の負担が変わります。「カリキュラムテスト」や「公開テスト」が来るたびに慌ててテスト勉強をするタイプの子はテストの成績も不十分で、そのテストの直しに時間が取られ、次のテストに向けての勉強ができないという悪循環に陥ってしまいます。

真面目にコツコツ学習をして、以前に学んだことをきちんと覚えていられる子に向いている塾です。

(引用:西村 則康 小川大介共著「中学受験基本のキ!」第2章より)

SAPIXと対局にあるような中学受験専門の塾であることが分かります。

入塾試験も厳しくなく塾に入ってからも授業の速度は速くありません。

小学3年生の後半や小学4年生の前半から中学受験のことを考えた「中学受験後発組」の家庭にもおすすめできる塾です。

しかしながら引用部分にも書かれている通り授業の進度が遅いため、ダレてしまった宿題を先送りしてしまう子も出てきてしまいます。

難関校は目指さずに小学生の間に「勉強の習慣をつけさせて、ある程度の私立中学に入れたい」と考えている家庭におすすめの塾です。

日能研の合格実績

学校名 合格者数
開成中学校 42名
筑波大学付属駒場中学校 10名
麻布中学校 69名
武蔵中学校 41名

(引用:日能研公式ホームページ「合格実績」より抜粋)

日能研の授業料

日能研小学5年生の授業料

受講項目 授業料(4科目)/授業料(2科目)
Wコース 25,740円(税込)/18,480円(税込)
G・Rコース 25,740円(税込)/6,750円(税込)
教材費(9月~1月) 27,511円(税込)/18,887円(税込)
副教材費 5,808円(税込)※4教科のみ

 

日能研小学6年生の授業料

受講項目 授業料
本科教室

アドバンス4科目:30,690円(税込)/アドバンス2科目22,000円(税込)/マスター4科目:41,580円(税込)

教材費(9月~1月) 4科:41,734円(税込)/27,390円(税込)
副教材費 8,228円(税込)※4教科のみ

(引用:日能研公式ホームページ「日能研まるわかりガイド」より抜粋)

5年生のWコースは4科目受講で月25,740円年間で308,880円かかります

6年生のマスター4教科では月41,580円年間で498,960円その他特別講習も加わると2年間の授業料だけでもも100万円を越えることが予想されます。

授業進度もゆっくりな日能研の魅力は非常に高いですが、毎月の費用は決して安いものではないので、家計的に問題ないかを十分に検討してから入塾を検討しましょう。

わかりやすい教材で有名な「四谷大塚」

四谷大塚公式ホームページ画像

(画像引用元:「四谷大塚公式ホームページ」より)

四谷大塚の特徴

小規模の準拠塾が多数あるため、テストの母集団に非常に優秀な上位層から中堅層~下位層まで、幅広く在籍しています。自社制作のテキスト「予習シリーズ」は完成度が高く、以前は中堅~下位層でも質の高い学習ができていました。しかし、近年、カリキュラムが変わって、難易度と進行速度が大幅に上がったため上位層クラスでなければ教材内容を十分に習得することが難しくなっています。首都圏で子ども時代を過ごした世代にはなじみのある塾とも言えますが、一昔前のイメージとは大きく変わっていることを心得ておきましょう。

SAPIXなどに比べると、親が教えなければいけない部分は少ないと言えるでしょう。

ただし、大人の目が光っていないと勉強をさぼるタイプの子にはあまり向きません。

真面目にコツコツと取り組める子であれば、親が短時間チェックすればある程度の学習成果を導いてあげることができるでしょう。

(引用:西村 則康 小川大介共著「中学受験基本のキ!」第2章より)

四谷大塚の合格実績

学校名 合格者数
開成中学校 273名
筑波大学付属駒場中学校 73名
麻布中学校 183名
武蔵中学校 55名

 

四谷大塚の授業料

四谷大塚の5年生の授業料

受講項目 授業料(4教科)/授業料(2教科)
本科コース 41,000円(税別)/35,000円(税別)
週テストコース 18,500円(税別)/16,500円(税別)
教材費の目安 16,000円~20,000円程度

 

四谷大塚の6年生の授業料

受講項目 授業料(4教科)/授業料(2教科)
本科コース

52,500円(税別)/44,500円(税別)~7月まで

72,500円(税別)/56,500円(税別)9月~

週テストコース 19,500円(税別)/17,000円(税別)
教材費の目安 16,000円~20,000円程度

(引用:四谷大塚公式ホームページ「授業料」より抜粋)

四谷大塚で注意すべき点は、6年生の4月からの授業料が7月までは52,500円9月以降は72,500円と変動する点です。(※本科4教科受講の場合)

年換算すると52,500円×4+72,500円×7=717,500円となります。

特別講習費用は別途の案内となるので、四谷大塚の場合にも6年生の時の授業料はゆうに100万円を越えることが予想されます。

繰り返し学習に主眼を置いた「早稲田アカデミー」

早稲田アカデミー公式ホームページ画像

早稲田アカデミーの特徴

原理原則の理解から思考を深めていくのではなく、一問でも多くの問題を解くことによって考え方や解き方に慣れさせようとする傾向がある塾です。繰り返し学習することで身に付く子には向いています。解いて覚えるだけなので学習方法としてはわかりやすく、親の管理が楽であるという面もありますが、四谷大塚同様に大人の目がないとさぼるタイプの子には向きません。

宿題の量が他の塾よりも圧倒的に多く、またそれをきちんとやったかどうかのチェックも厳しい塾です。低学年の内から入塾すると学習リズムがつかめるので有効ですが、4年生以降は宿題の量が多過ぎて、それをこなすだけになってしまう恐れもあります。

宿題の量が吉と出るか凶と出るかは、子どもの処理能力と性格次第と言えるでしょう。

(引用:西村 則康 小川大介共著「中学受験基本のキ!」第2章より)

早稲田アカデミーの合格実績

学校名 合格者数
開成中学校 103名
筑波大学付属駒場中学校 39名
麻布中学校 65名
武蔵中学校 57名

 

早稲田アカデミーの授業料

早稲田アカデミーの5年生の授業料

受講項目 授業料(4科コース)/授業料(2科コース)
4科コース/2科コース 43,010円(税込)/30,360円(税込)
年会費 2,900円(税込)

 

早稲田アカデミー6年生の授業料

受講項目 授業料(4科コース)/授業料(2科コース)
4科コース/2科コース 44,000円(税込)/31,350円(税込)
年会費 2,900円(税込)

(引用:早稲田アカデミー公式ホームページ「費用のご案内」より抜粋)

早稲田アカデミーの特徴は引用部分でも記している通り、他塾と比較して圧倒的に多い宿題の量です。

早稲田アカデミーの教育方針として、「反復学習」が基本となっているため、塾に行く度に多くの宿題が与えられます。

勉強の習慣がない子、親に言われないと宿題に取り組めない子はどこかで、宿題ができなくなってしまう可能性があります。

「体育会系の塾」と言われるほど、受験当日が近づくほど勉強量が増えていきます。

早稲田アカデミーに合っているのは、

「志望校が明確な子」

「勉強習慣があり、多くの宿題を苦としない子」

このような勉強に対して前向きに取り組むことのできるお子さまが、早稲田アカデミーに通えば大きく力をつけることができるでしょう。

関東圏の塾選びのまとめ

関東圏の大手四社の塾を比較しただけでもこれだけの大きな違いがあることが分かりました。

大手中学受験塾4社の特徴

・SAPIX→授業の速度が速い、難関校に強い

・日能研→コツコツ型の塾、授業のペースはゆっくり

・四谷大塚→コツコツ型、テキストが分かりやすい

・早稲田アカデミー→宿題の量が多い体育会系

授業料については大差がなく、その後の特別講習を行うか行わないかで大きく金額に差が開きそうです。

合格実績はその塾が難関校に合格させるノウハウを持っている可能性があることを示します。

しかしながら、合格実績だけで塾を決めてしまうと入塾後にお子さんが授業についていけなかったり、宿題をこなすことができなくなってしまう可能性もあります。

中学受験のための塾を選ぶ際には必ず、候補の塾に訪問して

「塾の雰囲気(授業スピード)」

「授業料」

「宿題の量」

などを必ず比較して、入塾するようにしましょう。