中学受験の考え方

少年野球や少年サッカーの継続は【中学受験】の合格率と比較検討!

二月の勝者第一巻「黒木がプロサッカー選手になれる確率を説明するシーン」

このシーンは「高瀬志帆原作 二月の勝者 第一巻 第三講」で親子でサッカーと中学受験を両立させようとしている所に黒木先生がプロサッカー選手になれる現実的な数字をつきつけているシーンです。

現実にもプロ野球選手プロサッカー選手を目指して幼いころからスポーツに励んでいるお子さまは多くいます。

しかしながら、小学3年生になると周りでは中学受験をするかしないかの話題で持ちきりになることでしょう。

親としては「スポーツも頑張ってほしい」「勉強も頑張ってほしい」という両方の気持ちがせめぎあうことになります。

また、「うちの子ならできる!」と思って、塾にも通わせて、スポーツも続けさせるという判断をするご家庭は多くあります。

中学受験を考えているのであれば、

スポーツかを決めなければならないときが必ず訪れます。

塾を頑張るかスポーツを頑張るかを決めなければならないときが必ず来る!

特に共働き家庭の場合には、

たとえ一人っ子であっても、面倒を見てあげられることには限界があります。

中学受験を行う際には必ず、

家族で話し合って塾に力を入れるのかスポーツに力を入れるのか

を決めるようにしましょう。

塾かスポーツかどちらを頑張るのかを決める基準

基準のイメージ画像

小学4年生の内は塾は多くの場合が平日だけです。

小学校5年生~6年生になると特別講習が土曜日・日曜日に設定されます。

少年野球や少年サッカーは多くの場合、土日に行われます。

塾の特別講習に参加するとなると

物理的にスポーツクラブへは参加できなくなってしまうのです。

塾の特別講習が始まるタイミングで、

多くの家庭は「スポーツをとるか」「勉強をとるか」の判断を迫られることになります。

スポーツをとるか、勉強をとるかの判断を行う時の材料が

「スポーツ選手になれる確率」

「私立中学に合格する確率」です。

当然ながらスポーツ選手になれる人は日本の人口から考えてもほんの一部の人達だけです。

一方で、私立中学への第一志望への合格率は一般的に30%と言われています。

もしも、お子さんがプロスポーツ選手になることができなかった時のことを考えると中学受験に舵を切った方が無難であると言えます。

年間でプロ野球選手になれるのは「野球人口の0.15%」サッカー選手になれるのは「サッカー人口の0.075%」です!

この章のポイント

・プロ野球選手になれるのは野球人口のわずか0.15%

・プロサッカー選手になれるのはサッカー人口のわずか0.075%

ここからは実際の数字をもとにプロ野球選手やプロサッカー選手になれる確率を考えていきたいと思います。

プロ野球選手になれる確率

プロ野球の試合会場

確率を考える上で必要なのは

「年間何人がプロ野球選手になれるのか」

「年間何人の人が野球を行っているのか」

を知る必要があります。

まずは年間にプロ野球選手になることのできる人数を紹介します。

指名人数について

・全球団が「選択終了」となるか、選択された選手が合計120名に達したところで終了。ただし国内の独立リーグ所属や外国のプロ野球選手を選択した場合にはその人数に含まない。

・各球団は原則として、10名まで指名できる。ただし他球団が10名に満たない人数で選択を終了することにより全体で120名に達していない場合は、11人目以降の指名も可能。

(引用:一般社団法人野球機構「2019年ドラフト会議選手 選択基準」より)

毎年のドラフト会議では

最大で120名の選手を指名できることが分かりました。

次に年間の野球人口を確認してみましょう。

2019年高校3年生の野球人口:48,804人(日本高等学校野球連盟「部員数統計より)

2019年大学生の野球人口:28,708人(全日本大学野球連盟「加盟校部員数推移」より)

高校生の場合は、ドラフト指名されるのは

高校3年生ですのでドラフト指名される可能性のある人数は48,804人としました。

大学生であれば1年生~4年生までドラフト指名の可能性があるため

大学野球人口の総数の28,708人をドラフト指名される大学生の数としました。

ドラフト指名される可能性のある高校3年生の人数と大学生の

2つの数字を足し合わせると77,512人となります。

77,512人という人数を毎年プロ野球選手になることのできる人数「120人」を割ると

120名÷77,512名=0.00155 つまり全国の野球人口からプロになれるのは0.15%の人達だけなのです。

この数字を多いと取るか少ないと取るかは人それぞれです。

「うちの子は野球の才能が絶対にある!」という事であれば

今のまま少年野球を続けさせるのも間違った選択ではありません。

サッカー選手になれる確率

プロサッカー選手の画像

野球選手と同様、確率を出すための数的根拠を確認してみましょう。

高等学校体育連盟によると

2018年高等学校サッカー部所属人数:165,351人(引用:公益財団法人全国高等学校体育連盟「加盟登録状況」より)

2018年社会人チームのサッカー選手登録人数:143,918人(公益財団法人日本サッカー協会「サッカー選手登録数」より)

高等学校のサッカー部所属人数は1年生~3年生までのすべての学年が含まれてしまっているので、便宜上3で割って1学年分とします。

それぞれの数字を足し合わせると

「高校生のサッカー人口:55,117名(1学年分)」+「社会人のサッカー選手登録人数143,918名」=199,035名

となります。

あくまで2018年度の数字ではありますが、

毎年プロサッカー選手になる可能性のある人は20万人近くいることが分かります。

確率を出すうえでのもう一つの要素

サッカー選手になれる人数を考えてみましょう。

Jリーグ公式ホームページによると

新人選手たちが「プロフェッショナルとは何かを」学び取るこの研修には、今年からプロの世界に足を踏み入れた150名以上の選手が参加。様々な講義やグループワークを通じて、プロの世界で必要な知識を身に付けていきます。

(引用:Jリーグ公式ホームページ「Jリーグ新人研修1日目リポート【Jリーグ】より)

公式の数字として表記されているのはこの「150名以上」という数字のみのため、

今回は便宜上1年でプロサッカー選手になれるのは150名とします。

さっそく1年間でプロサッカー選手になれる人数を計算してみましょう。

150名(1年間でプロサッカー選手になれる人数)÷199,035名(1年間のサッカー人口)=0.00075

つまり1年間でプロサッカー選手になれるのはサッカーの競技人口からみると0.075%ということになります。

野球選手になれる確率が0.15%でしたので、プロのサッカー選手になるのはさらに狭き門であることが分かります。

もちろん確率は0%ではないので、お子さんが日々の努力を怠らずにサッカーを続けていれば、プロサッカー選手になれるという夢はかなうかもしれません。

しかしながら現状で

「少年サッカーを続けさせるか、中学受験を一生懸命に取り組ませたいか」

を迷っているご家庭はぜひこのプロサッカー選手になれる確率を参考にしていただき、次の中学受験の合格率と比較してみてください。

中学受験の合格率は約30%

合格通知書
この章のポイント

・最難関中学「開成中学」でも3人に1人は受かる

・野球に強い「早稲田実業中等部」は4人に1人受かる

・サッカーに強い「暁星中学」は2人に1人が受かる

中学受験を行って第一志望の中学校に合格する確率は30%程度と言われています。

「都内の難関校」、「野球に強い私立中学」、「サッカーに強い私立中学」の合格率を一つずつご紹介します。

御三家の一つ「開成高校」の合格率

2019年度開成高校合格者

受験者数:1159名

合格者数:396名

倍率:2.9倍

(引用:開成中学・高等学校公式ホームページ「中学入試の状況」より)

偏差値70を超えると言われる

開成中学でも3人に1人は合格しています。

一般的な第一志望の合格率30%に反しない数字となっているのが分かります。

野球に強い「早稲田実業中等部」の合格率

お父さんお母さん世代はよくご存じの「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹選手の出身校です。

早稲田実業中等部の合格率は

2019年度早稲田実業中等部合格者

受験者数:419名

合格者数:103名

倍率:4.06倍

(引用:早稲田実業中等部「前年度入試結果 2019年度 入試結果」より)

野球に強いというブランドと「早稲田」というブランドが合わさり、開成中学校よりも倍率は高く2019年度の倍率は4.06倍でした。

それでも確率に直すと25%のため一般的な第一志望合格率30%から大きくは外れていません。

サッカーに強い「暁星中学校」の合格率

ジュビロ磐田の前田遼一選手の出身校でもある「暁星中学校」の合格率を確認してみましょう。

2019年度暁星中学校の合格者

受験者数:207名

合格者数:116名

倍率:1.7倍

(引用:暁星中学校公式ホームページ「中学入試 過去の結果」より)

実際にJリーグのプロ選手を輩出している学校で2人に1人、約50%の確率で受かることのできる暁星中学校はプロサッカー選手を目指す家庭には非常に魅力的であると考えられます。

「スポーツをとるか」「中学受験をとるか」を数字で比較!

この記事で計算してきた数字を一度まとめてみましょう。

・プロ野球選手になれる確率:0.15%

・プロサッカー選手に慣れる確率:0.075%

・開成高校に合格する確率:30%

・早稲田実業中等部に合格する確率:25%

・暁星中学校に合格する確率:50%

比較してみるとわかるように圧倒的に私立中学校に合格する可能性のが高いのです。

そして、なぜここまでの比較を行うかというと

「プロスポーツ選手になれなかった後もお子様の人生は続くから」です。

確率だけで考えてもプロスポーツ選手になることができるのは本当に一握りの人達だけです。

もちろんスポーツを一生懸命行うことは素晴らしいことですが、スポーツだけで学生時代を過ごしてしまうと基礎的な学力がおろそかになってしまう可能性もあります。

プロスポーツ選手になることができなかった後も

お子さまは何とかして生きていかなければならないのです。

その際に「学歴」というチケットを持っていれば就職もできる可能性も広がります。

「中学受験かスポーツか」で迷われているご家庭には断然「中学受験」をおすすめします。

スポーツで頑張るよりも勉強で頑張ることの方が圧倒的に勝てる確率が高いのです。

合わせて私立中学であればスポーツ設備の整っている学校も多いです。

上記でも説明した通り、

野球に強い「早稲田実業」やサッカーに強い「暁星中学」という風に志望校を選択するのも大いにありです。

大事なことは「子供の可能性を狭めないこと」です。

「中学受験をとるか」「スポーツをとるか」のまとめ

志望校の入学式の時に咲くサクラ

中学受験をすると決めると「3年間」は受験勉強を行っていかなければなりません。

小学4年生~5年生の夏前までは少年野球やサッカークラブなどに通い続けることは可能でしょう。

しかしながら、5年生の夏を越えると早い塾では「志望校特訓」などが土日に開催されるようになります。

このような塾での「特別講習」がはじまる段階で多くの家庭は

「中学受験か」「スポーツか」

の決断を迫られることになります。

もちろんお子さんの意思も大切にすべきですが、将来に向けての判断を下すことができるのは親御さんだけです。

ぜひ今回の記事を参考にして、家族にとって最もよい選択を下せるように考えてみてください。