中学受験の考え方

【中学受験おすすめの習い事】ボーイスカウト・少年野球・理科教室!

中学受験の勉強をする子どもの画像

中学受験を見据えて習い事を考えているご家庭におすすめなのは

おすすめの習い事

①ボーイスカウト

②集団スポーツ

③理科実験教室

これらの習い事とは「コミュニケーション能力+中学受験で必要な能力」を同時に鍛えることができます。

近年では一人っ子世帯も増えてきて「早期教育」に力を入れている家庭も多くなっていますが、早期教育は受験のプロや多くの学者がすすめていません。

日本政府の統計よると夫婦の間に一人しか子供のいない「一人っ子世帯」が増えています。

夫婦別にみた出生子供数分布の推移

2005年:夫婦の間に子供が一人しかいない世帯 11.7%

2010年:夫婦の間に子供が一人しかいない世帯 15.9%

2015年:夫婦の間に子供が一人しかいない世帯 18.6%

(引用:国立社会保障 人口問題研究所「2015年第15回出生動向基本調査 夫婦調査結果の概要」より)

夫婦間に子どもが一人しかいなければ「子育ては人生一度きり」と言って、子どもの可能性を信じて多くの習い事にチャレンジさせてあげたくなります。

しかしながら将来を見越して、「中学受験」を考えているのならば、早期教育となりえる習い事は慎重に選ばなければなりません。

中学受験の専門家も早期教育には警鐘を鳴らしています。

●早期教育が子どもをダメにする

西村先生:幼児期でぜひ行っておきたいのが、早期教育の問題です。促成栽培した果物が美味しくないように、右脳教育のような極端な教育を受けた子どもに明るい未来が来るとは思えません。

齋藤先生:それは、子どもを教えていて感じることですか。

西村先生:初対面の際にはその子の学習履歴を聞くのですが、極端な早期教育を受けた子どもの場合は「ああ、やっぱり」と思います。100人の子どもの内数人は才能を開花させるかもしれませんが、それは大脳が極端に発達した子供で、全体の5%以下だと思います。残りの大多数の犠牲のうえに飛びぬけた秀才を作っていると言うのが現実でしょう。

(引用:西村則康 齋藤孝 共著「なぜ受験勉強は人生に役立つのか 第1章」より)

大手中学受験専門の塾で長年教え、現在は独立しプロの家庭教師を行って多くの子どもを指導している西村先生もこのように指摘しています。

一方で、中学受験で必要な能力は

中学受験で必要な能力

・コミュニケーション能力

・想像力

・忍耐力

コミュニケーション能力は国語の文章読解で

「作者は何を考えているのか?」

「小説の登場人物は話の中でどのような気持ちなのか?」

を考えなければいけません。人生経験の少ない小学生が多くの人の気持ちを理解するには、親御さんがそのような場所を習い事として与えてあげると、子どものコミュニケーション能力は自然と育まれていきます。

想像力は「国語」と「算数」の両方で役に立ちます。国語については前述したように登場人物の気持ちを想像する時に役に立ちます。

算数においての想像力とは、図形の問題が出たときに

「ここに一本線を引けば答えが出そうだぞ」

「記述問題の解答方法はこんな感じかな?」

と問題を見た瞬間に回答までの道筋を想像できるようになるのです。

忍耐力とは、中学受験を合格に向かって3年間勉強しなければいけないという状況を耐え抜く力を鍛える必要与えてがあります。

これらの中学受験に必要とされる能力は、習い事を通じて鍛えることができるのです。

お子さんへの早期教育は学者の論文によっても問題点が指摘されています!

早期教育に励む子供
この章の要約

・早期教育は子どもの「自主性」や「創造性」を失う恐れがある
・早期教育は後々中学受験にも悪影響を与えてしまう恐れがある

日本における早期強言うの問題点

早期教育により子どもから「本来の遊び」がなくなることが懸念されている。「本来の遊び」とは子どもが自発的に作り上げていく遊びのことであり、その遊びの中で知能や思考力等の様々なことを身に付けるのである。また集団で遊ぶことで順番等のルールを守ることの大切さを学び、仲間とコミュニケーションを取ることで社会性も身に付けることができるのである。しかし、早期教育における「遊び」は準備された活動を受動的に受け入れることで成立する世界であり、子ども自ら遊びの中で思考力や社会性を身に付ける機会を奪ってしまい、その結果共同作業が苦手になったり、協調性の無い自分勝手な子どもに育ってしまう可能性が懸念されているのである。その他にも、早期教育を行う事で子どもの自主性や自己肯定感を抑圧させてしまうことも懸念されている。

早期教育には、パターン化されててそれに反応するという受け身の学習・訓練が多いがそのために子どもは自発性や自主性、そして、創造性の領域の発達が抑圧されどのようなことに対しても受け身の姿勢になってしまう可能性がある。

(引用:中村学園大学短期大学部幼児保育学科 長尾みゆき 村上昌美 元木順子「早期教育について」より)

中村学園短期大学のこの論文からもわかるように

早期教育は子どもの「自発性」「自主性」「創造性」が抑圧されてしまう可能性があることを指摘されています。

中堅校しか目指さないというご家庭であれば、反復練習の問題だけ行っていれば、私立中学に合格する可能性はありますが、難関校と言われる私立中学を受験する際には

「自分で考える力」は必須です。

特に麻布中学校の試験問題のように過去問にも載っていない「初見」の問題に挑戦する時には

「問題を読み」→「解答に行きつくまでのルートを想像」→「解答を記述式で記入する」

という事を試験中に自分の頭で考えて行わなければなりません。

早期教育によって「受け身の学習習慣」がついてしまっている子にとって難関校の受験は不利になってしまうと言えます。

習い事選ぶ時は「コミュニケーション能力」+「普段できない経験」を意識しましょう!

この章の要約

・習い事は「コミュニケーション能力」+「普段できない経験」を得られるものを選びましょう

極端な早期教育が子どもの成長に悪影響を与えてしまうことが分かりました。

中学受験を意識して習い事を選ぶ際には

「コミュニケーション能力を鍛えることができる」+「普段できない経験」

のできる習い事を選びましょう。

2017年に調査が行われた子どもの習い事人気ランキングは

1位:水泳 40.8%

2位:英語・英会話 27.7%

3位:ピアノ :20.3%

(引用:『ケイコとマナブ』2017年子どもの習い事ランキング)

このランキングをみるとどの習い事も子ども「個人」で行うことができるような習い事ばかりです。

また、水泳や英語は今の小学校では授業内容に含まれており「普段できない経験」とも言えません。

もちろん水泳や英会話に通わせることは悪いことではありませんが、子どもの想像力やコミュニケーション能力を育むことを意識するのならば、もっと子どもが特殊な環境に身を置くことのできる習い事に挑戦させてあげると、その後の中学受験にも生かせる可能性があると考えられます。

中学受験を意識するご家庭におすすめする習い事は「ボーイスカウト」「集団スポーツ」「理科実験教室」です!

この章の要約

・ボーイスカウトは中学受験に関わる多くの能力を鍛えることができる

・集団スポーツは「どうすれば勝てるようになるか?」の思考を鍛えられる

・理科実験教室は「勉強を好きになる可能性」を高められる

将来的に中学受験を考えているご家庭におすすめしたい習い事は

「ボーイスカウト/ガールスカウト」「集団スポーツ(野球・サッカーなど)」「理科実験教室」です。これらの習い事を行うとその後の中学受験に向けての力を育むことができます。

「ボーイスカウト/ガールスカウト」が中学受験に良い理由

ボーイスカウトがハイキングしている画像

まずボーイスカウトとは何かを確認してみましょう。

ボーイスカウトとは

ボーイスカウト活動は、野外で、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、それぞれの自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育んでいきます。

(引用:公益財団法人ボーイスカウト日本連盟「ボーイスカウトってどんなことをするの?」より)

このように、ボーイスカウトはその活動を通じて、自発性や協調性を育むことができます。

また、ボーイスカウトの活動は基本的に「野外」です。

中学受験の理科の試験問題では「月と太陽」「植物」「虫の生態」とは頻出の科目です。

ボーイスカウトの活動によって実際に目にした「満月」や自然にある「植物」が問題に出てくれば、「あの時に見た○○だ!」と興味を持ちながら理科の問題に取り組むことができます。

自然の中で遊んだことがなく、ただ練習問題を読んで想像で植物や虫について考えて、解答書いている子と比べると勉強への姿勢は180°異なるものになることが想像できます。

さらにボーイスカウトは「集団行動」が基本です。

家では許されていることも集団の中では我慢しなければならなかったり、仲間とコミュニケーションをとって解決に向けて取り組まなければいけないことも必ず発生します。

ボーイスカウトを行うと冒頭でお話しした中学受験に必要な能力である

中学受験で必要な能力

・コミュニケーション能力

・想像力

・忍耐力

3つの能力すべてを鍛えられる可能性があるのです。

ボーイスカウト日本連盟によると最も幼くて「小学1年生」から入団可能です。

ボーイスカウトで得た経験は必ず中学受験で役に立ちます。

中学受験を受けさせることを考えているご家庭には「ボーイスカウト」は圧倒的におすすめな習い事です。

「集団スポーツ(野球・サッカー)」が中学受験に良い理由

少年野球の画像

集団スポーツも中学受験を目指す家庭にはおすすめの習い事です。

なぜなら集団スポーツである「野球」にしろ「サッカー」にしろスポーツですので、勝ち負けがはっきりとします。

中学受験においても合格か不合格かははっきりと突き付けられます。

集団スポーツを行って負けてしまった時の

「悔しい→勝つにはどうしたらよいか」という思考がお子さまの頭に芽生えれば中学受験も有利に進めることができます。

中学受験であれば

「塾のテストを受ける→何ができていなかったのかを確認」という反復練習をひたすら行っていかなければなりません。

「試合での負け」という経験は「その後どうすれば勝てるようになるか」を考える上での大切なステップの一つになるのです。

またボーイスカウト同様、集団スポーツでは必ず「チームメイト」がいます。

そしてスポーツにおいては時にチームメイトも「ライバル」になりえるのです。

ライバルや他校に勝つために練習を行うことは、「忍耐力」を鍛えることができます。

集団スポーツも中学受験で必要な能力

中学受験で必要な能力

・コミュニケーション能力

・想像力

・忍耐力

を鍛えることのできる習い事の一つと言えるでしょう。

ただし、集団スポーツを行う上で「プロを目指すか」は慎重に検討しなければいけません。プロを目指すことを考える場合には「中学受験をとるか」「スポーツをとるか」は選ばなければならないタイミングが必ず来ます。詳しくはこちらの記事で詳しく書いているので、合わせてご覧ください。

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「理科実験教室」が中学受験に良い理由

理科の実験をする人

近年増えてきた「理科実験教室」という習い事。学校の授業では習わないようなことを専門の先生たちが教えてくれます。

子どもにを中学受験を受けさせることを考えているご家庭に「理科実験教室」をおすすめする理由は「勉強を好きになれる可能性が高まるため」です。

中学受験において「勉強が好きなことは」他の子どもたちと比べて大きなアドバンテージとなります。

理科実験教室では「遊び」の要素を多分に含んだ実験が多く行われます。

そんな実験も元をたどれば、化学反応を用いた実験であることがほとんどです。

化学反応は「A+B=C」という原因と結果が必ずあります。

理科実験教室に通わせている段階で

「AとBを足したらCという現象が起きる」

原因と結果のプロセスに興味を持てるとその後の勉強でも理科は当然のこと、「算数」に強くなるお子さんが多いです。

中学受験において算数ができることは大きな武器となります。

中学受験を見越して習い事を考えるのであれば、「理科実験教室」も非常におすすめな習い事です。

受験勉強が本格化する前には「家族旅行」も重要な体験の一つです!

家族旅行で川を眺めている画像
この章の要約

・家族旅行は受験科目の「社会」を好きになるきっかけを作れる
・家族旅行ではお母さんと感動を共有することが大切

中学受験を控える家族にとって「家族旅行」は試験が終わるまでは我慢と思うかもしれませんが、小学4年生頃までは日本の各地に旅行に連れていってあげることをおすすめします。

家族旅行で日本の各地域の特徴を知ることは受験強化の一つである「社会」に大いに役に立つのです。

社会を得意にするには、社会という教科を好きにさせることです。大人でもそうだと思いますが、自分の知っていることが話題に出ると、話の続きを聞きたくなるものです。

それと同じで、子どもは授業中に自分の知っていることが少しでも出てくると、興味を持って聞くことができます。逆に知らないことはイメージがわかないので、集中して聞くことができません。

子どもを社会好きにするには、できるだけ小さいうちから社会に対する興味の種をまいてあげることが大切です。例えば、家族で旅行へ行く時は必ず地図を持っていき、自分たちが今どの県にいて、その件はどんな形をしていて、どんな文化や郷土料理があるのかを話します。その料理を食べたりして、実体験として教えてあげられと効果的です。

(引用:西村則康著「偏差値20アップを目指す逆転合格術 第5章」より)

西村先生もこのように述べている通り、家族旅行は子どもに社会に興味を持たせる大きなチャンスなのです。

社会の頻出項目は「雨温図」「河川」「名産品の産地」など日本の地理や地形を複合的に考えないと答えのでない問題が出題されます。

このような問題を解くうえで「その場所に行ったことがある」という事は、引用部分の通り子どもは興味を持って問題集を解き進めることができます。

社会に興味をもたせる上で大切なのが「お母さんも一緒に興味をもつこと」です。

子どもは「親の背中を見て育つ」と言いますが、特に幼い子どもは親が感動するものに一緒に感動する傾向が顕著にあります。

お母さんが子どもに対して、「何に感動したか」を子どもにわかる言葉で伝えてあげると強く子どもの印象に残すことができます。

ぜひ、家族旅行に行った時には「何に感動したのか」をお子さんと共有してあげるようにしましょう。

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【中学受験】母親の役割は子供の健康面と精神面のサポートすること!このシーンは高瀬志帆原作「二月の勝者 第四巻 第29講」のワンシーンです。 成績の良いわが子を他の子のペースに合わせたくない母親が...

まとめ

子どもの将来に期待して習い事させることはなんら悪いことではありません。

しかしながら、子どもにさせる習い事は慎重に選ばなければお子さんの将来に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

引用部分で参考にさせていただいて西村先生は右脳教育などさせずに子どもには「読み・書き・そろばん」と「遊び」だけで十分とも言っています。

それでもやっぱり何か習い事をさせたいというご家庭は今回の記事を参考に中学受験やその後の人生に生きる習い事をさせてあげるようにしてください。