中学受験の考え方

【中学受験】子どもの偏差値が上がらないのは勉強の方法に問題あり!

子どもの偏差値が上がらないことに怒る親

毎週塾にしっかりと通って、塾の宿題をきちんとやっているのに中々偏差値の上がらないお子さんがいます。

お子さんの偏差値の上がらない原因は

偏差値が上がらない原因

①家での勉強に集中できていない

②宿題に追われている

③基礎ができていない

④試験問題にきちんと取り組めていない

多くのお子さんが大きくはこの4つの原因で、偏差値を上げることができていません。

お子さんの偏差値が上がらない原因を探るのは親御さんの役目です。

塾から与えられて宿題や模試の結果をよく観察して

「どの問題ができていないのか?」

「どの範囲が苦手なのか?」

を見極めてあげる必要があります。

親御さんだけで偏差値が上がらない理由が見つけられない時には塾に相談してみましょう。

塾は勉強を教えるだけでなく、中学受験を控える家族の良き相談相手になってくれます。

偏差値が上がらない理由を探るのは早ければ早いほど良いです。

ぜひお子さんの勉強の成果が出ていないと感じたら早めにその原因を確認するようにしましょう。

家の中が勉強できる環境であるか確認しましょう

お子さんの偏差値が上がらない原因として考えられるのは、住んでいるお家が勉強に適していない環境であるからかもしれません。

勉強に集中できない要因

・部屋が汚い

・テレビ等の音が子どもの勉強を邪魔している

・親が口うるさく「勉強しなさい」と言って無理やり勉強をさせている

お子さんの勉強する部屋が汚いと勉強に集中できません!

キレイな部屋

■モノを減らすほど、自己コントロール力が増す理由

そして同じ理由から部屋の中に置くモノやレイアウトも非常に重要です。集中力のエンジンになる部屋、ブレーキになる部屋があります。

昔からよく言われている通りモノが散らかっている部屋や机は集中力を奪います。このことは散らかった部屋で作業してもらうAグループと、きれいに片付いた部屋で作業をしてもらうBグループを比較した心理学の実験でも証明されています。

両グループに同じ作業を同じ時間してもらった後、「どれだけ自分の自制心を保てるか」というテストを受けてもらいます。するとBグループに比べ、散らかった部屋で作業をしていたAグループの人達の方が、気が散りやすく集中力がなくなっているという結果になったのです。

(引用:メンタリストDaiGo著「自分を操る超集中力」第2章より)

ここでも示されている通り雑然とした部屋の場合には集中力がそがれてしまうことが分かります。

少なくともお子さまの勉強をする部屋は、きれいにかたずけてあげましょう。

また塾での宿題やテストが床に散らかっている場合、それを整理するのはお母さんの役目です。

できれば、4年生の初めから順番に宿題やテストを整理していって

「何ができていなかったか」がすぐに確認できるようにしてあげましょう。

子どもだけでは絶対にプリント類を整理することはできません。

5年生~6年生になると宿題の量も倍倍に増えていきます。

プリントを整理してあげるという事は、部屋がきれいになり勉強に集中できるというメリットを得ることができ、

子どもがどのような問題ができていないのかを親が把握できるというメリットもあります。

テレビ等の音が子どもの勉強を邪魔していないか

テレビのあるリビング

騒音と集中力維持機能との関連性については、すでに著者らは変化騒音2時間負荷による集中力維持機能の低下・自律神経平衡の変動を報告し、騒音負荷が精神活動に影響を及ぼすことを明らかにした。本実験における白色雑音負荷では集中力維持機能は優位の低下を来し、変化騒音負荷では、低下の傾向を示したこのことは騒音の負荷によって引き起こされたストレス状態が集中力維持機能の低下として表現されており、さらに騒音負荷の質的差異が集中力維持機能の変動の差異として反映したことを示すものと考えられる。

(引用:北海道医学部衛生学教室 高桑栄松・本間 寛 斎藤 和雄「集中維持機能(TAF)に関する研究」)

子ども部屋がリビングなどに近い場合に良くあるのが

「テレビの音がうるさくて勉強に集中できない」という悩みです。

ついつい親や兄弟は受験生ではないので、テレビを普段通りに楽しみます。

しかしながら、受験生の子どもにとっては

「テレビから流れる楽しそうな音」や「テレビを楽しそうに見ている家族の声」などは

「自分も仲間に入りたい」という気持ちを強くさせてしまい、大きく子どもの集中力を下げてしまいます。中学受験は家族全員で取り組むべき挑戦です。

ぜひ受験生であるお子さんの気持ちになってあげてください。

最もよいのは「家族全員がテレビを見ないこと」です。

他の兄弟がいてテレビを見ないという事が現実的でない場合には、

「テレビの音量を小さくする」などして受験生であるお子さんの集中力をそがないように協力してあげることを心がけましょう。

お母さんが口うるさく子どもに勉強させていないか

子どもの偏差値が上がらないことに怒る親

容易に想像される通り、父親、母親とも親の解答が子どもの家庭生活への満足度を説明する力は大きくない。説明力のあるのは、あくまでも子ども自身の評価であり、親は自己評価を過信せず、子どもとの関係を常日頃から問い直す必要のあることがわかる。ただし、興味深い点は、親の家庭生活への満足度の係数値が高いと言うことである。特に母親において、説明力が高くなっている。このことはつまり、家庭生活に満足している親の子どもは、やはり家庭生活に満足している傾向があると言える。

(引用:東海大学文学部助教 大山七穂「親子関係と親の影響力」より)

偏差値が上がらないと焦りからつい子どもに

「勉強しなさい」

「宿題は終わったの」

と勉強を強制的にさせるような物言いで子どもに話しかけてしまいます。

中学受験を行う小学4年生~6年生の間で早い子であれば「反抗期」が始まります。

お母さんの「勉強しなさい」という言葉に売り言葉に買い言葉で、「わかってるよ!」と子どもに言い返されてそこから親子バトルに発展してしまう・・・。

このような光景はどこにでもある光景ではありますが、こと中学受験を行っている他の家庭のことを想像してみてください。

親子関係が良好で、今この瞬間もその家の子どもは一生懸命に勉強していることが想像できます。

こう考えると「親子喧嘩→頭に血が上った状態」の子どもはその後数十分から数時間は勉強に集中出来なくなってしまいます。

他の家の子が勉強をしていることを考えると親子喧嘩は受験生にとって非常にもったいない時間となってしまうことが分かります。

一方で、この時期に反抗期がないお子さまで気を付けなければならないのが、

「返事だけ良い子ども」です。

日常的に子どもが言うことを聞かなかったり、都合の悪いことがあるとお母さんが不機嫌になってしまう過程の子どもは「返事だけ良い子ども」になる可能性があります。

このような子どもに危惧されるのが

「答えを見て宿題をしている可能性」です。

お母さんの気分を害さないために

「宿題やったの?」と聞かれると「やった」と答えます。

実際には答えを写しているだけなので、偏差値は一向に上がらないのです。

塾の宿題は「授業の復習」や「知識の定着」という中学受験における実践的な力を身に付けるための大切なものです。

宿題はやっているのに偏差値が上がらないのはこのようなことが原因かもしれません。

お母さん自身の言動も振り返ってみて、子どもにとって塾からの宿題が「お母さんのイライラさせないためのツール」となっていたら黄色信号です。

お母さんの精神状態に子どもは大きく反応してしまいます。まずはお母さん自身の今までの子どもに対する言動を反省してみてください。

自分自身を改善するのと合わせて、宿題のやり方を塾に再確認してみることをおすすめします。

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お子さんが塾の宿題に追われていないかは必ず確認してあげましょう!

この章の要約

・宿題に追われると中学受験に必要な力がつかなくなってしまう

・中学受験に参考になる本は西村則康著「中学受験 偏差値20アップを目指す逆転合格術」

宿題をする子供

5年生になると宿題の量が増えます。親の感覚からすれば、宿題とは必ず終えなければならないものというイメージですよね。確かに4年生の内はまだ量が少なく、くり返し解くことで知識を定着させるのが目的なので、全部やるのが理想です。

(中略)

塾側からそのような説明は一切ありませんが、実は宿題の中には「今ムリにがんばってやらなくていいものがかなり含まれています。

しかし、多くの親御さんはそうとは知らず、やらせることに躍起になっています。それではお子さんの成績が上がらないどころか、疲労が重なり、本来持っているはずの力まで出せなくなってしまいます。

(引用:西村則康著「中学受験 偏差値20アップを目指す逆転合格術」第3章より)

西村先生も著書で記しているように5年生からは宿題の量が増えます。

特に真面目な子ほど「宿題を終わらせなきゃ」という気持ちが先行してしまい、ただ宿題をこなすだけの生活となってしまいます。

前章でも書いたように、塾からの宿題は中学受験で必要な力をつけるための大切なステップです。

ただ宿題をこなすだけになってしまうと

「できないものはそのまま」

「見直しをしない」

という一向に成長できない生活となってしまいます。

西村先生も引用部分で述べている通り宿題は

「自分の苦手な所から優先してやることが大切」

と述べています。

もしもお子さん自身で宿題の量を調節できない場合にはお母さんが一緒になって、今すべき宿題はどれかを一緒に選んであげてください。

「苦手を潰して、できるようになっていく」という好循環に入ることができれば、自然と宿題のできる量も増えていきます。

全ての宿題を終わらせることに一生懸命になっている場合には、一度立ち止まってお父さんお母さんが宿題の量を調節してあげましょう。

もしもどのような順番で宿題の順番を決めればいいのかわからない場合は、

西村則康先生の

「中学受験 偏差値20アップを目指す逆転合格術」

という本に子どもにとって意味のある復習のやり方や宿題の取り組み方などが詳しく書かれているので非常におすすめです。

お子さんが基礎ができているかは、塾の宿題や模試を通して確認してあげましょう!

この章の要約

・基礎ができていないから偏差値が上がらない可能性がある

・基礎を見直す時は塾に必ず相談を!

勉強をする小学生

勉強にも集中できていて、宿題も普通にはやっているのになぜか偏差値が上がらないと言う現象が中学受験の勉強をしている子どもに起こることがあります。

その理由として、考えられるのが「基礎ができていない」という事が考えられます。

中学受験における基礎とは「四則演算」などの小学1年生~4年生に習う内容です。

小学5年生以降に受けるテストで思ったような成績が出ない場合には基礎がおろそかになっている可能性「大」です。

小学5年生までであれば基礎の見直しは十分に間に合わせることができます。

テストで基礎ができていなさそうであることが分かったら、一度塾の小学4年生用のテキストに戻ったり、塾の先生に復習に最適なテキストを紹介してもらってください。

ここで親御さんが復習用のテキストを購入してしまうと

「お子さんに合っていないテキスト」であったり、

「簡単すぎるテキスト」を子どもに与えてしまう可能性があります。

基礎の見直しも重要ですが、受験生にとって「時間」は非常に貴重なものです。

無駄な勉強をさせないためにも、基礎の振り返りを行う際には必ず塾に相談するようにしましょう。

問題はきちんと読んでいるか

この章の要約

・偏差値が上がらないのはテスト問題をきちんと読んでいないからかもしれません

・テスト問題を読めるようにするには「音読」からはじめましょう!

中学受験のための勉強する子供たち

塾の勉強をしっかり取り組んでいてもまだ偏差値の上がらないお子さんは多くいます。

その原因は「テストの時間」にあるかもしれません。

テスト中は緊張や時間内に問題を解ききらなきゃという焦りから、試験問題を前半部分しか読まなかったり飛ばし読みをしてしまうお子さんがいます。

中学受験用に出される問題は「問題文を読めば答えが出せる」問題が多く存在します。

受験勉強期間中に問題をしっかりと読めると言う状態にしておかなければ、本番になっても問題を飛ばして読んでしまい点数をとることができなくなってしまいます。

本番の試験において、点数が取れないという事は「不合格」を意味します。

西村先生と教育学者の齋藤孝先生の共著によると問題文をしっかりと読ませるようにするには「音読させること」をおすすめしています。

齋藤先生:自分の子どもを育てて思ったのは、子どもに音読させると親が聞くことができると言うメリットがあります。西村先生は音読の重要性や効果についてどのようにとらえていますか。

西村先生:最終的に黙読が速くならないとだめですが、音読をやることで先を読む能力が鍛えられます。今読んでいる行だけ見ていてもダメで、その先を見ていないと音読をスムーズにできないからです。それから、一言一句飛ばさずに西村読む能力も身に付きます。

(引用:西村則康 齋藤孝 共著「なぜ受験勉強は人生に役立つのか」第2章より)

この著書からも示されている通り音読を習慣づけてあげることができれば、確実に答えらる問題を落とさずに済みます。

中学受験において算数の得点は1問「5点」であることがほとんどです。

5点得ることができれば偏差値で1~2アップさせることができます。

ぜひ、お子さんの志望校合格に一歩でも近づけさせてあげるためにお母さんが音読の相手になってあげてください。

全部の問題を解こうとしていないか

この章の要約

・本番の試験は時間との戦い

・子どもには一つ一つ丁寧に問題を解くようにアドバイスしましょう

難関校校舎の画像

中学受験であれ、高校受験であれ、大学受験であれ試験本番は「時間との戦い」であるとよくいわれます。

中学受験のための「模試」を受ける時にもすべての問題を解こうとして試験に臨みます。

「焦り」は多くのミスを誘発する原因となってしまいます。

特に偏差値が50前後のお子さんは一つ一つの問題を丁寧に解くだけで偏差値を3~4程度上げることができます。

しっかり勉強をしているお子さんで伸び悩んでいる子には

「問題を一つずつ終わらせてから進もう」

「先の問題は見なくていいよ」

と声を掛けてあげてください。

苦手な教科でこのように声を掛けてもらえると、まずは子どもの気持ちが楽になります。

そして、一つ一つ丁寧に問題を解いて、問題に正解できるようになります。

この「点数を得る喜び」は受験勉強にとって大きなモチベーションになります。

ぜひ、しっかり勉強をしているのに点数が上がらないお子さまには余裕を持って問題を解くようにアドバイスしてあげてください。

まとめ

塾で勉強する子供

偏差値が上がらない原因を考える時に大切な考え方は

「すべての子が同じ理由で偏差値が上がらない」

と考えないことです。

お子さまそれぞれに違った「偏差値の上がらない理由」が必ずあります。

何が原因で偏差値が上がらないのかを見つけることができるのは家であれば

「お父さんお母さん」ですし、

一歩外に出たら「塾」お子さんの偏差値が上がらない原因を探すことができます。

原因が分かれば対策を講じることができます。

ぜひ、伸び悩んでいるお子さまに対しては家族と塾が一丸となって、

「偏差値が上がらない原因」

を探ってみてください。