中学受験の考え方

塾の宿題をしない子供には親が【勉強を好きになる】理由を考えよう!

ゲームをして勉強しない子供

中学受験を控えたお子さんでも中々受験モードになれずに、6年生の夏を超えても自分から勉強しようとしない子も多くいます。

今現在、勉強に集中できていないお子さんや、これから受験勉強を始める予定のお子さまを持つご家族にお子さんが勉強をしたくなるような考え方をこの記事で紹介します。

子供を勉強に対してやる気にさせるためにはそれぞれのお子さまの特性をよく観察して、それぞれのお子さまに合った方法で勉強を進めさせる必要があります。

特性を見抜くうえで、子どもに勉強を起こさせるきっかけとなりえる3つのポイントがあります。そのポイントとは

ポイント①:子どもが熱中できる【好きなこと】はないかを観察してみる

ポイント②:お母さんに【褒められる】と喜ぶかを観察してみる

ポイント③:叶えたい【夢】や着てみたい【制服】があるかを観察してみる

この3つのポイントの中の一つでも見つけられることができたら、今までの勉強の姿勢を大きく変えることができます。

2つ以上該当すれば、タイミングによってこのポイントとなる考え方を使い分けてお子さまを勉強が好きな子に育てていくことができます。

もしも中学受験に失敗してしまったとしても「勉強が好き」という状態にできれば、中学でも高校でも勉強が苦ではないという状態にすることができます。

中学受験に失敗しても、高校受験・大学受験で自分の行きたい学校に行くことができれば、受験においては逆転勝利ができたと考えられます。

勉強がきちんとできていないお子さまでも「勉強好き」にしてしまえば黙っていても勉強するようになります。

お子さまを本当にやる気にさせることができるのはご両親しかいません。

ぜひ、今回の記事を参考にしてお子さまの勉強に対するやる気を引き出してあげてください。

最初のきっかけとして、マンガで中学受験というものを知るというのもおすすめです。

こちらの記事で、中学受験を控える家庭になぜ「二月の勝者」というマンガがおすすめなのかを解説していますので、合わせてご覧ください。

子供が勉強する理由から「勉強を好きになる方法」を解説します!

勉強に積極的な子どもたち
この章の要約

・小学生が勉強をする動機は「内的動機」「外的動機」「外生的動機」の3つがある

・内的動機は子ども自身の内側から湧き出る「勉強したい」という気持ち

・外的動機は「ほめられたい」などの他人の影響によって勉強する動機ができること

・外生的動機は勉強したら得られる「メリット」に魅力を感じて勉強するようになること

小学生が勉強をする動機を研究した論文があります。

その論文によると子供が勉強する動機は3つあるとされています。

小学生が勉強をする動機

①内的動機

子供を対象にしたアンケート調査によると「勉強が楽しい」「勉強が楽しい」「勉強が好き」という項目が高得点を上げた。小学生が自分の内側から勉強を行いたいという姿勢があることが分かりこれを「内的動機」と命名した。

②外的動機

同アンケートによると「お父さんやお母さんに褒められたいから」「先生にしかられたくないから」「先生に褒められたいから」「お父さんやお母さんにしかられたくないから」という自分以外の人間からの影響によっても勉強への動機づけをされることが分かった。この因子名は「外的動機」と命名することにした。

③外生的動機

同アンケートで「友達に負けたくないから」「良い成績を取りたいから」「悪い成績を取りたくないから」「友達に勝ちたいから」「立派な人になりたいから」という勉強の結果として得られる効果によっても子供が勉強する動機付けとなることが分かった。この因子を外生的動機と命名した。

(引用:奈良教育大学 人文・社会学科 桜井茂男「小学生における学習動機の測定」より)

第一の要因:内的動機「好きなことを極めさせる」

内的動機を分かりやすく表現すると「勉強が好きだから勉強がしたい」という自分の中から湧き上がってくる気持ちのことです。

自分の内側から勉強したいという気持ちになるためには、お子さまに

「好きなことを好きなだけやっていいよ」

という親の寛容さが必要です。

好きなことを極めさせる例を一つ説明します。

男の子で「電車好き」という子は多くいます。

電車好きであれば、勉強を好きにさせるきっかけになることがたくさんあります。

電車に乗っている時に他の電車に追い越されてしまうことを想像することができれば、

中学受験の算数で頻出の

「速度」

の計算に考え方が応用できます。

電車で遠くに旅行に行く子でができれば、中学受験の社会で頻出の

「雨温図」

「地域の名産品」

「日本の歴史」

について、実体験を通して学ぶことができます。

子供は「自分の見たこと」「経験したこと」については興味を持って、勉強に取り組むことができます。

お子さまが電車が好きでなくても、お子さんの好きなアニメのキャラクターなどに問題文の人物を置き換えるだけで、グッと理解が深まります。

勉強がきちんとできていない子にはまず「わかる楽しさ」「得点ができるうれしさ」を体感させることが大切です。

ぜひ、お子さんに何か一つでも好きなことがあるのなら、ぜひその好きなことを積極的にやらせてあげてください。

第二の要因:外的動機「お母さんに褒められたい」という気持ちを強くさせてあげる

私とヒロキくんのやり取りを見て、お母さんにも変化が出てきました。これまでは、できていないところばかり気にしていたのが、できているところに目を向けられるようになったのです。そこをほめたり、がんばっていることをねぎらったりと常に前向きな声かけを心がけるようになりました。

すると、ヒロキくんはますます自信をつけ、成績も上がっていきました。そして、見事開成中学に合格したのです。

(引用:西村則康著「中学受験 偏差値20アップを目指す逆転合格術」第1章より)

西村先生の著書で述べられている例は、開成高校を狙っていた子が、サピックスでは中堅クラスにいて、開成中学への合格は絶望的だったのです。

しかしながら、西村先生の声掛けをきっかけにまずお母さんがお子さんに対する声のかけ方がポジティブに変わったのです。

お母さんのポジティブな声掛けで、このヒロキくんは無事に開成中学校に逆転合格できたのです。

これこそが勉強に対しての外的動機と言われるものです。

親や周りからの働きかけによって、子どもは勉強に対してのやる気を出すことができるのです。

特に生活の中で一緒にいる時間の長いお母さんに子どもは強く影響されます。

もしもお子さんが模試などで良い点を取れなくても、

「何ができなかったか」ではなく「何ができていたか」をお母さんが褒めてあげるようにしましょう。

できていた部分を褒めてもらうと子供は、「もっと褒められたい」と思います。

そして、もっと褒められるために自分から黙って勉強をするようになります。

今まで、叱ってばかりいたお母さんは、ぜひお子さまの良い所を褒める声掛けに変えてみてください。

第三の要因:外生的動機「勉強をすると得られるメリット」を分からせてあげる

子供を勉強を好きにさせる外生的要因とは、

「勉強すれば○○がもらえる」

「勉強すれば○○ができるようになる」

という、勉強すればなにかご褒美がもらえるという事に対して、子どもの勉強のやる気を引き出させる考え方です。

外生的要因でお子さんを勉強好きにさせるきっかけとするためには、

最終的なゴールが「具体的で魅力的」でなければなりません。

男の子であれば、一生懸命勉強して、良い中学に行って、良い大学に進めることができれば、将来飛行機のパイロットも夢ではないことを伝えたり、

女の子であれば、制服のかわいい私立中学のパンフレットを渡してあげて、その上で気に入った制服の中学校の文化祭などに連れて行ってあげて

「この中学に合格したら、このかわいい制服が着られるよ!」

と言って、具体的なイメージを沸かせることができれば、勉強に前向きな姿勢にできる可能性があります。

中学受験に目的がなく、勉強に力を入れることができていないお子さまにはぜひ

「勉強したら○○ができるようになるよ!」

とわかりやすいメリットを提示してあげてください。

子供を勉強好きにさせるのに最も大切なのは両親が子供に「勉強は楽しい」と思わせることです!

子供の勉強を見守る親
この章の要約

・親が子どもの勉強に協力的であると子どもも自ら勉強するようになる

・勉強を楽しいと思わせられるかは親次第

親が子に対して経済的支援や将来への支援をすることは、児童が学習活動の価値を取り入れ、さらに深く内在化していくことを促進するのではないかと考えられる。第2に、内発調整について、親が「勉強を教えてあげる」および「ものづくりや自然体験の機会をつくる」と答える傾向が高いほど児童の「楽しいから勉強をする」という内発調整が高いことがわかった。

加えて10%水準ではあるが、親が「学校や塾のノートに目を通す」と答える傾向が高いほど児童の内発動機も高かった。これらの結果は、親が子の勉強を見てあげ、子に文化的活動の機会を与えるほど、子は勉強の楽しさを深めていることを示している。

(引用:琉球大学教育学部 竹村明子 小林稔「小学生における親子関係と学習への動機づけの相関分析」より)

この論文の通り、父親母親からの子どもに対しての協力的な姿勢は子どもの勉強へのやる気を加速させることができることが分かります。

前述の外的要因の部分でも述べましたが、親からのポジティブな声掛けは子どもに対して圧倒的にプラスになります。

また、こちらの記事で述べているように

二月の勝者第2巻「夫婦喧嘩のシーン」
中学受験をする家庭が【夫婦喧嘩】すると子供の成績が下がります‼このシーンは本サイトで引用させて頂いている「高瀬志帆原作 二月の勝者 第2巻 第15講」のワンシーンです。 子どもの夏期講習を受け...

夫婦仲が悪いなど家庭内の雰囲気が良くない場合には、子どもの学力は低下傾向になってしまいます。

小学生というまだ精神的に幼い子どもには家庭ないの雰囲気をコントロールする力はありません。

家庭内の雰囲気や子どもへどのような声掛けをするかは、両親が考えてあげなければいけない部分です。

ぜひ、志望校合格という目標に向かって、家庭内の雰囲気や子どもへの声掛けを見直して、お子さんに

「勉強は楽しい!」という空気づくりをしてあげてください。

子どもに勉強したことに対してご褒美をあげることに効果はあるのか

勉強のご褒美のおやつ
この章の要約

・子どもへ「勉強すること」もしくは「テストでいい点を取ること」どちらに効果があるのは例を紹介

・子どもへのご褒美は「勉強すること」に対して与えるべき

この記事の補足として、勉強したことにご褒美をあげることに効果はあるのかを解説したいと思います。

フライヤー教授が実施した実験は大きく分けると2つありました。

ひとつは、ニューヨークやシカゴで行われたもので、教育生産関数でいうところの「アウトプット」、すなわち学力テストや通知表の成績などをよくすることにご褒美を与えるというものです。「テストで良い点を取ればご褒美をあげます」は、こちらに該当します。

もうひとつは、ダラス、ワシントンDC、ヒューストンで行われたもので、教育生産関数における「インプット」、すなわち本を読む、宿題を終える、学校にちゃんと出席する、制服を着るなどのことにご褒美を与えるというものです。「本を1冊読んだらご褒美を上げるはこちらに該当します。

この2種類の実験のうち、子どもたちの学力を上げる効果があったのはどっちでしょうか。

インプットにご褒美を与えると、子どもたちは本を読んだり、宿題をしたりするようになるのでしょうが、必ずしも成績が良くなるとは限りません。

一方、アウトプットにご褒美を与えることは、より直接的に成績をよくすることを目標にしているのですから、直感的には、アウトプットにご褒美を与えるほうがうまくいきそうに思えます。

しかし、結果は逆でした。

学力テストの結果が良くなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもたちだったのです。

(引用:中室牧子著『「学力」の経済学』第2章より)

この論文からもわかる通り、子どもへのご褒美の与え方として「悪い例」と「良い例」は

「テストで良い点を取ったらご褒美をあげるね」と子どもに言う

「今日の勉強を終わらせたらご褒美をあげるね」と子どもに言う

良い例のように子供に声を掛けると、「勉強すること」自体にモチベーションが出て勉強に励むようになります。

一方で、悪い例のようにご褒美を提示してしてしまうと小手先のテクニックばかりおぼえてしまって、自分の頭で考えることができなくなってしまいます。

難関校になればなるほど、試験中は自分の頭で考えて問題を解かなければなりません。

そして自分の頭で考える勉強は、毎日の塾の宿題などの勉強で鍛えることができます。

勉強をすることにご褒美を与える→

子供が勉強する→

ご褒美→

→もっとご褒美をもらうために勉強をする

勉強にご褒美を与えるとこのような好循環を作ることができ、最終的にはテストで良い点も取れるようになるのです。

勉強に集中できていない、勉強ができないお子さまには、まずは

「勉強をすること」

にご褒美をあげて、勉強を好きになるきっかけを作ってあげましょう。

子どもに勉強を好きにさせることのまとめ

中学受験の勉強をする子どもの画像

今現在お子さまが勉強ができていないのは、今回の記事で説明した通り

「勉強が好きになれていない」ことが原因です。

中学受験は3年間という長い間続けていかなければならない、大変な挑戦です。

そのような大変な挑戦を

「勉強が好きな状態で取り組む子供」

「勉強が嫌いな状態で取り組む子供」

では大きな差が開いてしまうことは当然なことであると言えます。

そして、子どもに勉強を好きにさせるタイミングは早ければ早いほどよいです。

この記事の冒頭で説明したこの3つのポイントでお子さんを観察して、

ポイント①:子どもが熱中できる【好きなこと】はないかを観察してみる

ポイント②:お母さんに【褒められる】と喜ぶかを観察してみる

ポイント③:叶えたい【夢】や着てみたい【制服】があるかを観察してみる

当てはまる部分から勉強を好きになるきっかけをたくさん経験させてあげてください。