中学受験の考え方

【中学受験】文化祭や学校説明会で「志望校の学校見学」をしよう!

二月の勝者第6巻「黒木が学校見学の方法を語るシーン」

このシーンは高瀬志帆原作「二月の勝者」第6巻第54講で部下の塾講師に学校見学の方法を説明しているシーンです。

現実の中学受験でも受験本番が近くなると「学校見学」や「学校説明会」に行く家族が増えます。

学校見学に行く時に仲の良いママ友と一緒に見学に行くことは避けましょう。

なぜなら、ママ友と学校見学に行くと、自分たちが見たいところを見ることができずに、集団で行動する際の折衷案でしか行動ができなくなってしまいます。

本実験において、女性の反応時間は男性の反応時間よりも長かった。さらに、同調行動に性差はなかったものの、女性は男性に比べ自分自身の判断を回答できたと答える傾向が弱かった。つまり社会的影響の受けやすさではなく、反応時間や(表明された)自身のなさに性差があるようである。

(引用:千葉大学 黒沢 香「多数派への同調に対する自己意識と自尊心の影響より」)

論文でも示されている通り、女性は自分の意見に自信を持てない人の比率が、男性より高いです。

志望校を見に行く、ママ友が多ければ多いほど「意見の言えるママ」の行動が優先されてしまうことが容易に想像できます。

志望校見学はその後の6年間を占う家族にとって非常に大切なイベントです。

志望校の見学は必ず、「家族だけ」で行くように心がけましょう。

また、志望校選びは「偏差値」だけではなく、「校風」や「部活動」も含めて子どもに合っているかを考えて選ぶ必要があります。

こちらの記事で志望校の選び方をご紹介していますので、是非合わせてご覧ください。

学校見学は「第一志望」「第二志望」「すべり止め」の学校に見学に行くようにしましょう!

志望校の教室
この章の要約

・一般的な受験機会は5校~6校

・受験予定の全ての学校の見学に行きましょう

まず、一般的な中学受験をする小学生が何校ぐらい受験するのかを確認してみましょう。

Q.中学受験では平均すると何校くらい受験していますか?

A.最近の傾向では、平均してひとり5~6校というところでしょう。ただし、同一校であっても受験機会(受験日、午前午後)が異なる場合にも、それぞれ別に受験したものとしてカウントした数です。つまり5~6校というよりも5~6受験機会といった方が実態に即しています。

(引用:グローバル教育出版「中学受験~よくある質問・Q&A~」より)

Q&Aの通り、5~6受験機会で受験に挑むのが最近の中学受験で一般的なようです。

5~6受験機会という事は実際に受験する志望校は2~3校を受験するのが現実的であると言えます。

受験校数から逆算すると見学に行くべき学校数も自然とわかってくるのです。

 

合わせて志望校見学を考える時に大切なのは、受験校すべてを見学することです。

なぜなら、受験を行うのは親ではなく小学生である子どもです。

実際に多くの小学生が試験当日に腹痛や風邪、インフルエンザなどで「保健室受験」を行っています。

保健室受験でも実力を出せるお子さんもいますが、多くの場合が残念な結果になってしまいます。

第一志望の学校に合格できなかった時にも、

「第二志望・第三志望も素敵な学校だから問題ない」と思えるような学校を探しておくことが中学受験においては非常に重要なのです。

第二志望・第三志望も素晴らしい学校だと思うためには親子で実際に足を運んで、それぞれの学校の良さを体感しておく必要があります。

受験結果が芳しくなかった時のためにも「学校見学」は非常に重要なのです。

志望する中学校の文化祭には必ず足を運びましょう!

文化祭の画像
この章の要約

・志望校の文化祭に行くと自分の子どもがその学校に通っている姿がイメージできる

・文化祭に行く際にはメモを持参していろいろな人に質問をしよう

・志望校への通学時間も確認しておこう

学校見学の第一歩として、私立中学校の文化祭に行くことをおすすめします。

文化祭に行くことによって、実際の学校の雰囲気を知ることができます。

学校の雰囲気と合わせて、志望する学校に通う生徒と実際に会話することができるのも文化祭の魅力でもあります。

受験時の苦労や、「入学してから勉強は大変か」「校則は厳しいのか」など「生の声」を聴くことができます。

私立中学校に通う生徒さん方はコミュニケーション能力の高いお子さんが多いため、質問をした場合も気さくに丁寧に答えてくれます。

お子さんと先輩生徒で直接会話することによって、志望校に通うイメージが広がり、より志望度が上がることも考えられます。

さっそく有名私立中学の文化祭の時期を確認してみましょう。

有名私立中学の文化祭の時期

学校名 文化祭の時期
開成中学 毎年の9月下旬
麻布中学 毎年の4月下旬から5月上旬
筑波大学付属駒場中学校 毎年の11月
武蔵中学校 毎年の4月
桜蔭中学校 毎年の9月
女子学院中学校 毎年の10月中旬
雙葉中学校 毎年の9月
灘中学校 毎年の5月

多くの私立中学が4月~5月・10月~11月の間に文化祭を行っていることが分かります。

複数の志望校に見学に行くと「どの情報がどの学校のものか」混在してしまいます。

下記の「見学をポイント」をベースに上手に志望校見学を行いましょう。

志望校の文化祭に見学に行く時のポイント

事前に質問事項をメモに書いておく

志望校見学で最も大切なことはメモを持参することです。

さらにメモの中に箇条書きで問題ないので、「聞きたいこと」を事前に書いておきましょう。

文化祭は文字通りお祭りなので、生徒も先生もリラックスして、行事に取り組んでいます。

先生も生徒も回答可能な範囲で質問には必ず答えてくれます。

先生だけに質問を行っても一方的な意見になってしまいますので、下記のような先生にも生徒にも質問できるようなメモの準備をできるとベストです。

学校見学で聞くこと

先生に聞きたいこと

生徒に聞きたいこと

事前に質問を用意しておけば、相手の時間を長時間邪魔することなく、質問をすることができます。

合わせて質問事項を考える際には「生徒に聞きたいこと」の部分についてはお子さんの意見を取り入れて、メモを作成するようにしましょう。

子どもに質問をさせることで受験を「自分ごと」にすることができます。

文化祭後の勉強に対する姿勢も変えることができる可能性もあるため、ぜひ文化祭ではお子さんに直接質問の機会を与えてあげてください。

 

通学時間

文化祭に学校見学に行く時に合わせて確認しておきたいのが「通学時間」です。

受験に合格した後は、合格した学校に毎日通うことになります。

もしも合格した学校が

・通学に1時間半かかってしまう

・乗り換えが4~5回もある

などの通学の不便さは文化祭に行く時は許容することができても、毎日学校に通うことになるお子さまにとって苦痛なものになってしまいます。

志望校への通学を確認する時のチェックポイントとは

①通学は家から1時間以内か

②乗り換えは2回以内か

①と②をクリアできる学校であれば、お子さまも無理なく学校に通うことができます。

複数の志望校がある場合には必ず全ての学校の通学経路を確認しておきましょう。

制服の有無

制服の有無は文化祭でも確認することができます。

多くの公立中学校は進学したと同時に制服となりますが、私立中学校はそれぞれの学校の教育方針により制服の有無が異なります。

特に女の子の親御さんは、制服の有無には注意が必要です。

思春期となった女の子が制服のない学校に通うことになった場合には必ず

「自分で洋服を選びたい」と言います。

さらには、おしゃれにも目覚める時期でもありますので、時期ごとに

「新しい洋服がほしい」

「毎週同じ服は着ていきたくない」

と言って必ず家庭内での戦争が勃発します。

洋服について家庭内で争いたくない場合は「かわいい制服のある学校」があると言って他の学校へ志望校を変えさせるのも一つの手です。

学校説明会で志望校への理解を深めよう

学校説明会でメモを取る人
この章の要約

・学校説明会は親だけが参加して落ち着いて話を聞くことができる

・学校説明会の時期は多くの学校が毎年の10月~11月に開催している

学校説明会は親だけが参加して、学校のカリキュラムや校風を聞くことのできる会です。

学校説明会に参加するメリットは、

学校説明会に参加するメリット

・学校の指導方針、一年間のカリキュラムを落ち着いて聞くことができる

・他の親の質問への回答を一緒に聞くことができる

・学校によっては入学試験の出題範囲のヒントをくれるところもある

文化祭時の見学と違って、基本的に子どもは同伴できないため、親のみで落ち着いて話を聞くことができます。

また、他の親御さんも同時に多く参加しているため、自分の考え付かなかった質問を他の親御さんがしてくれた場合に、回答によっては志望校への理解を深めることができます。

合わせて、学校説明会への参加は「志望度が高い」とみなしてくれて、入学試験にどの範囲の問題を教えてくれる学校もあります。

さっそく、有名私立中学の学校説明会の時期を確認してみましょう。

有名私立中学校の学校説明会の時期

学校名 学校説明会の時期
開成中学 毎年の10月中旬
麻布中学 毎年の10月中旬~下旬
筑波大学付属駒場中学校 毎年の11月中旬~下旬
武蔵中学校 毎年の10月下旬~11月上旬
桜蔭中学校 毎年の10月下旬~11月上旬
女子学院中学校 毎年の11月中旬
雙葉中学校 毎年の10月下旬~11月上旬
灘中学校 毎年の10月上旬と11月上旬

表の通り多くの私立中学が10月~11月の間に学校説明会を行っています。

受験の予定のある3~4つの志望校の学校説明会への参加は必須です!

予定が重なってしまっている場合には、上手に調整を行って全ての学校説明会に参加できるようにしましょう。

中学受験で志望校を見学することのまとめ

志望校の校舎の画像

受験勉強を行っているお子さんを連れて学校見学に行くことに抵抗を示される親御さんもいらっしゃいます。

しかしながら、実際に見たことのある学校や生徒と話をしたことのある学校であればお子さんの志望度は大きく変わります。

受験予定のある志望校候補の上位3つの学校には必ずお子さまを連れて学校見学に行きましょう。

「どの学校に行くことになってっも、ぼく(わたし)は行きたい!」とお子さまがいってくれるようになれば、学校見学は大成功です。

ぜひ、お子さまのモチベーションアップ・親御さんの志望校理解・第一志望不合格時のリスクヘッジとして、学校見学には必ず足を運ぶようにしましょう。