中学受験の考え方

【中学受験】をする家庭の増加理由は「塾の力で合格しやすい」から!

中学受験のための勉強する子供たち

近年中学受験する小学生が増えています。

ベネッセ総合教育研究所の資料によると

西暦 私立中学に進学する子供の数
1987年 3.1%
1995年 5.2%
2002年 6.0%
2007年 7.1%

(引用:ベネッセ総合教育研究所「中学受験の経年変化」より)

直近の2007年のデータでは小学生の「約14人に1人」は中学受験をしていることが分かります。

同資料によると、東京都の場合には3人に1人が中学受験をしていることが分かっています。

中学受験をする背景には、「みんなが中学受験をしているから」という理由もあるかとは思いますが、純粋に中学受験をするメリットが大きくなってきたからではないかと考えられます。

受験情報を発信している旺文社が中学受験をする理由をまとめています。

中学受験をする理由

①大学進学に有利

②一貫した教育方針の下で指導が受けられる

③人間教育を重視した指導が受けられる

④時代のニーズに合う授業が受けられる

⑤最新の施設・設備と豊富な学校行事

(引用:パスナビ「中学受験をする理由 2020年入試用」より)

特に①の「大学進学に有利」という点は中学受験を行う最大のメリットでもあります。

大学の付属の私立中学で、中高一貫、さらには大学までエスカレーター式に受験なしで、入学できてしまう学校も多くあります。

また、大学受験をする場合にも中高一貫校であれば、効率の中学校よりもカリキュラムが速く進むため、高校3年生になる頃には、高校で習う範囲をすべて終えてしまいます。

そのため、高校3年生の1年間を受験勉強に費やすことができるのです。

公立の中学校・高校と比較して、私立の学校に通わせることは、かなりの価値があるのです。

 

首都圏では3人に1人、関西では5人に1人が国立・私立中学に通っている

私立中学の校舎
都道府県 私立・国立に通う生徒の比率
東京都 27.6%
埼玉県 4.8%
千葉県 7.4%
神奈川県 13%
京都府 13.3%
大阪府 10.8
兵庫県 9.4%
奈良県 14.2%
和歌山県 8.9%
神奈川県 11.8%

(引用:ベネッセ総合教育研究所「中学受験の経年変化」より)

この表で抜粋した地域は中学受験に取り組んでいる子供の多い地域です。

表を見てもわかる通り、東京都がダントツで中学受験をしている比率が多く、比率で言うと27.6%。約3人に一人が中学受験をして、私立・公立中学校に通っています。

 

3人に1人中学受験を行っている東京都あれば、

「みんな中学受験をしているのにうちの子はしなくて大丈夫かしら?」

という理由からなんとなく中学受験をする家庭もあることも考えられます。

また、東京には男子御三家・女子御三家と言われるような難関私立中学もあります。

将来に向けて、この難関私立中学を受験する子供も多いことが考えられます。

合わせて、難関校に合格できなかった時のためのすべり止めとしても東京都には多くの学校が存在しています。その数なんと188校(引用:文部科学省 「学校基本調査」より)

京都・大阪・奈良の私立中学を足し合わせても132校なので、東京にいかに私立中学校が多いのかが分かります。

通える学校の数が多いほど、私立中学に通う生徒も増えるという事がお分かりいただけます。

大学入試への備えとしても中学受験は今後増えていくことが予想されます!

大学受験の勉強をする女子高生

日本政府は2020年から「大学入学者選抜改革」と銘打って、大学入試制度改革を開始します。

その概要は

大学入学共通テスト実施方針

1.名称

大学入試センター試験に代わるテストの名称は、「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」という)とする

2.目的

共通テストは、大学入学希望者を対象に、高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判断し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的とする。このため各教科・科目の特質に応じ、知識・技能を十分に有しているかの評価も行いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うものとする。

(中略)

5.出題教科・科目等

〇「国語」、「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ・数学A」については、8.で見直しを行うマークシート式問題に加え、記述式問題を出題する。

(引用:文部科学省「大学入学共通テスト実施方針」より)

このように文部科学省から指針が発表され大学入試が変わります。

特に今まで「センター試験」と呼ばれていた試験が「大学入学共通テスト」に名称が変わり「記述式問題」が追加されます。

今までのセンター試験は全て「マークシート形式」だったため、大きな変革であることが分かります。

そして、この大学入学入試試験の変化を勘案すると「中学受験をするメリット」がより鮮明になるのです。

先ほどの中学受験をする理由を振り返ってみましょう。

中学受験をする理由

①大学進学に有利

②一貫した教育方針の下で指導が受けられる

③人間教育を重視した指導が受けられる

④時代のニーズに合う授業が受けられる

⑤最新の施設・設備と豊富な学校行事

(引用:パスナビ「中学受験をする理由 2020年入試用」より)

この中の①と④は特に中学受験をするメリットと考えられます。

①大学進学に有利

大学の付属の私立中学にであれば、大学受験を経ずに大学に入学することができてしまいます。

また、私立中学であれば、独自のカリキュラムで、付属の大学に進学せずに大学受験をする場合にも十分に志望校対策ができるレベルの授業や指導を行ってもらえます。

学校によっては大学受験のための「予備校いらず」と呼ばれるほど授業カリキュラムの整った中高一貫校も存在します。

④時代のニーズに合う授業が受けられる

先ほど引用した、文部科学省による大学受験改革のほかにも私立中学では、一定のカリキュラムに限らず自由な指導をすることができます。

独自のカリキュラムで有名なのが「滝野川女子学園」の授業です。

黒板の無い授業

私たちの学校では、もはや黒板はほとんど使いません。

そこで、2018年秋に「黒板の無い教室」を作りました。黒板がなくなることでもっと自由自在に新しい授業の開発ができると考えています。黒板ががなくなる代わりに先生と生徒が自在に、発表、表現できるクラウドにつながる大型ディスプレイが加わり、教室の壁は自由に書き込める壁に変わりました。結果として、黒板を使った授業と比較して2~3倍のスピードで授業が進んでいます。しかも、とてもわかりやすく楽しいのです。2019年度、全普通教室が「黒板の無い教室」へと変わります。

(引用:滝乃川女子学園公式ホームページ「黒板の無い教室」より)

大学入試制度改革に限らず、今の世の中は変化の激しい時代です。

これからの時代の学習としてグローバル化を見据えた「英語教育」やIT社会への対応を見越した「プログラミング」の授業もより盛んになってくることが考えられます。

 

このような社会の変化に対応した、授業を展開できるのは「私立中学・高校」の強みです。

 

公立中学の生徒が今までと変わらない授業を受け続けている中で、先んじて「英語」や「プログラミング」を学ぶことができると考えると将来への効果は計り知れないものとなります。

中学校教育についても多くの情報が世の中に出回っています。その中でもやはり私立中学のオリジナリティあふれる教育方針に親御さんが魅力を感じて、中学受験を受ける家庭が増えていることが分かります。

集団指導の塾と個別指導の塾のメリット・デメリットを理解して、上手に塾を活用しましょう

なぜ私立中学を受験している人が増えているのかについてはご理解いただけたと思います。

私立中学に魅力を感じて、受験をしようと思っても現代の中学受験は家庭での勉強だけでは合格しません。

なぜなら、現代の中学受験は毎年難化傾向にあり、自力での勉強では到底試験範囲を網羅することはできないのです。

そこで頼りになるのが「塾」です。最近では中学受験専門の塾も多くあり、塾という選択肢だけでも多くあります。

今回は塾の中でも「集団指導塾」と「個別指導塾」のメリットとデメリットを比較してみたいと思います。

集団指導塾のメリット・デメリット

集団塾

集団指導塾のメリット・デメリットを紹介します。

集団塾のメリット

・クラス分けがあり、自分のレベルに合った授業を受けることができる

・周りの子どもたちの意見を聞けるため多様な考え方ができるようになる

・他の子と競争している感覚を味わうことができる

集団塾のデメリット

・一番上のクラスにいないと難関校は狙えない

・一度クラス落ちしてしまうと上のクラスに戻るのは難しい

・6年生時の塾の費用は120万円程度かかってしまう

集団塾の魅力は複数人の子どもがいる中で学ぶことができるので、他の子どもの考え方や競争している感覚を味わうことができる点です。

一方でデメリットは、中学受験専門の塾であればカリキュラムは最もできる子に合わせて作られるのが基本です。

そのため、一度クラス落ちしてしまうと授業についていけなくなってしまったり、上のクラスに戻りづらくなってしまうことです。

集団塾のデメリットの最たるものとして、小学6年生の時には平均で120万円の費用がかかることです。

このお金には通常の授業に加えて、「夏期講習」「冬期講習」「志望校特訓」などの特別授業と呼ばれる授業のお金も含まれています。

月に均すと毎月10万円は塾の費用にお金が消えていくことになります。よほど裕福な家庭でない限りこのお金は家計にとって馬鹿にならない金額であると言えるでしょう。

個別指導塾のメリット・デメリット

個別指導塾
個別指導塾のメリット

・先生とマンツーマンで指導を行ってもらうことができる。

・苦手科目を集中的に教えてもらえる

・1科目1万円程度で教えてもらうことがでできる

集団塾のデメリット

・友達が出来づらく一人で勉強を続けていかなければいけない

・先生との相性が悪かった場合には、成績が伸び悩んでしまう場合もある

個別指導塾の魅力は、「先生との距離が近い」点と「受講する教科」を選択できる点です。

集団塾では10人~20人の生徒を先生一人で指導しなければいけません。

個別指導塾では基本的には1対1で教えてもらうことができます。(塾によっては先生1人子ども2人)

この指導方法であれば、子どもが

「どこができていないのか」

「どこでつまづいてしまったのか」

を確認しながら指導を行っていくことができます。

中学受験において基礎やミスしないことは非常に大切です。

これから中学受験を考えているご家庭はぜひ個別指導塾も考えてみてください。

 

合わせて、個別指導塾の魅力としては「授業を自由に選択できる」点です。

「国語だけ」「算数だけ」という授業をとることもできますし、「国・算・社」という取り方もできます。1教科あたりは一般的に月1万2,000円程度が費用の相場です。

そのため、個別指導塾で3教科の授業を受けても月に3万6,000円1年で432,000円です。

特別講習を強要されることもないので、塾費用を安く抑えたい家庭に非常にお勧めな選択肢です。

一方で個別指導塾のデメリットは、

「友達が出来づらい」点と

「先生との相性が合わなかっ時の学力の鈍化」の可能性のある点です。

中学受験は小学4年生から3年間勉強を続けていかなければなりません。そんな時に切磋琢磨できる友達がいることは大きな励みになるときもあります。

個別指導塾は一人で塾に行って一人で帰る子も多いため、友達は出来づらいです。お子さまの特性によって友達が必要かどうかも変わります。

お子さんの性格を見極めて、どちらの塾が良いのかを選んであげましょう。

また個別指導塾では先生との相性も重要です。

先生との相性が良くない場合には、勉強に集中することができずに、学力が停滞してしまう可能性があります。

もしも、個別指導塾に通って学力が停滞してしまうようなことがあれば、先生の交代を塾に依頼してみましょう。

ここまで集団指導の塾と個別指導の塾を比較しました、指導方法や授業料の面からみると若干個別指導塾の方がメリットがありそうです。

どちらの塾も体験授業なども多く開催されていますので、実際にお子さまを連れて行ってどちらが自分に合っているかを考えさせるのが良いでしょう。

中学受験が増加している理由のまとめ

件数が上昇している画像

私立中学の受験者数が増えている要因としてさらに考えられるのは

「少子化」と「塾の質の向上」

も考えられます。

現代の日本では出生率も減少し、一人っ子の家庭も増えています。

必然的に私立中学の定員には余りの合格枠が発生して、合格しやすくなります。

本編でお伝えした通り私立中学には独自のカリキュラムを展開するなどの魅力が多くあります。

受かりやすくカリキュラムが魅力的であるのならば中学受験をさせたい親が増えるのも必然であると考えられます。

また、この受かりやすさに拍車をかけているのが「塾」の存在です。

先ほど比較した「集団塾」であれ「個別指導塾」であれ徹底的に私立中学の試験問題を研究し対策をしてくれます。

結果的に

「募集定員割れの受かりやすい私立中学」×「魅力的なカリキュラム」×「塾の指導による合格率アップ」が当たり前となり、中学受験をする家庭が増えていると考えられます。