中学受験の考え方

中学受験に取組む子供にも【ゲームは1時間】ならやらせましょう!

ゲームをする子供

中学受験の勉強をしっかりしてほしいのにいつまでもゲームをしていたり、目を離した際に隠れてゲームをしているお子さんが多くいます。

一般的な子どもがどの程度、ゲームとマンガに時間を費やしているのかを研究した論文を紹介します。

外遊びの時間と頻度は学年進行とともに減少して行くのとは対照的に、テレビやゲーム、マンガに関わる時間は4~5時間と多く、小学生男子では両方で5時間半にも及んでおりファミコンなどのゲームの影響が強いものと思われる。

また、ゲームとマンガでは男女差があり、女子はあまりゲームをやらず、男子は中学生でも半数近くが1時間以上をゲームに費やしている。

ゲームとマンガに費やしている時間

男子 小5:1h33

小6:1h36

女子 小5:0h57

小6:1h12

(引用:新潟大学教育人間科学部 山崎 健 杉本 英夫 宮内小学校 宮腰 和彦「子どもの生活時間帯の調査」より)

男子は特に平均的に1日1時間半はゲームやマンガに時間を費やしていることが分かります。

1週間だと1時間半×1週間=10.5時間

1ヵ月だと1時間半×1ヵ月=45時間

1年だと1時間半×1年=540時間

一般的なお子さんで1年間に約540時間もゲームやマンガに時間を費やしていることが分かります。

受験勉強を行っているお子さんであれば、もう少しゲームをしている時間などは少ないかもしれません。

親御さんとしては、「ゲームなんかしてないで勉強してよ!」という気持ちになることもわかります。

しかしながら、思い切ってお子さんにゲームをあげるのも受験勉強に気持ちよく取り組ませてあげるためには、必要な手段であるとも言えます。(もちろん時間制限付きで)

どうしてもゲームをやめることができないお子さんを持つ親御さんは下記の

「ゲームをやめさせなくても良い理由」を一度確認してみてください。

子どもにゲームをやめさせても他の遊びに移行してしまう可能性が高いです!

マンガを読む子供
この章の要約

・「学力の経済学」でゲームの時間を制限することにほとんど意味がないと語られている

・親御さんが上手にお子さんにご褒美を上げていくことが重要

教育経済学者の中室牧子先生の「学力の経済学」という本より、一部抜粋して紹介します。

[テレビやゲームをやめさせても学習時間はほとんど増えない]

私たちの分析によると、テレビやゲームが子どもの肥満や問題行動、学習時間に与える影響は小さいことが分かりました。

ただし、たしかにテレビやゲームと子どもの学習時間の間には負の因果関係があることが示されています。この意味ではテレビやゲームをやめさせれば、子どもの学習時間は増えるというのは間違いではないのです。しかし、問題はその大きさです。残念ながら、1時間テレビやゲームをやめさせたとしても、男子については最大1.86分、女子については最大2.70分、学習時間が増加するにすぎないことが明らかになりました。

テレビやゲームの時間を制限しても、子どもは自動的に机に向かって勉強するようにはなりません。子どもが勉強に取り組む姿勢が変わらないのに、テレビやゲームの時間を制限したら、たぶんそれに類似するほかのこと-スマホでチャットをする、あるいはインターネットで動画を観るなど-に時間を費やすだけです。

(引用:教育経済学者 中室 牧子 「学力の経済学」第2章」より)

中村先生の著書でも示されている通り、子どものテレビを見ている時間やゲームをしている時間を1時間制限したとしても、勉強時間の増加は1分~3分程度分の効果しかないのです。

小学生という年齢はまだまだ多感な時期であると同時に「自分の好きなこと」に熱中し始める年齢でもあります。

お子さんの行動を観察しているとよくわかると思いますが、好きなことには一生懸命で自分の関心のないことには力をいれることができないという状態が多く見受けられると思います。

一般的に「勉強が好きな子ども」はごく少数しかいません。

ほとんどの場合はテレビ・ゲーム・マンガに子どもは夢中になります。

お父さんお母さんが子どもの好きなものをいかに勉強に対してのご褒美としてうまく使うことができるかが重要なのです。

勉強をしたご褒美に子どもの好きなことをさせるのが上手な勉強のさせ方です!

塾で勉強する子供
この章の要約

・勉強することにご褒美を上げると学力が上がりやすくなる

・ご褒美を「ゲームをすること」「テレビをみること」にして上手に子どもに勉強させることが大切

学力の経済学の中に子どもをご褒美で釣ることに関して記されている部分があります。

ハーバード大学のフライヤー教授の実験です。

フライヤー教授が実施した実験は大きく分けると2種類ありました。

ひとつは、ニューヨークやシカゴで行われたもので、教育生産関数でいうところの「アウトプット」、すなわち学力テストや通知表の成績などをよくすることにご褒美を与えるというものです。「テストで良い点を取れれば豪褒美をあげます」はこちらに該当します。

もう一つは、ダラス、ワシントンDC、ヒューストンで行われたもので、教育生産関数における「インプット」、すなわち本を読む、宿題を終える、学校にちゃんと出席する、制服を着るなどのことにご褒美を与えるというものです。「本を1冊読んだら豪褒美を上げます」はこちらに該当します。

(中略)

学力テストの結果が良くなったのは、インプットにご褒美を与えられた子どもだったのです。

(引用:教育経済学者 中室 牧子 「学力の経済学」第2章」より)

学力の経済学で紹介されている実験によると、

ご褒美で子どもの学力を伸ばしたいと考えたら、テストで良い点をとることではなく

勉強することにご褒美を上げる方が学力を伸ばす効果があるのです。

お家での勉強に応用するのならば、

「ちゃんと勉強をしたらゲームを1時間やらせてあげる」

「宿題をちゃんとやったら1時間テレビをみていいよ」

と時間制限を設けながら、お子さんの好きなゲームやテレビを見る時間を与えてあげると、進んで勉強を行い、さらには学力の向上も見込むことができるのです。

ゲームは悪い面だけではなく「心の充足感」やリラックス効果を得ることのできる可能性があります!

リラックスする子ども
この章の要約

・ゲームにはストレス軽減効果がある

・お子さんの様子を見ながら勉強に集中できる程度にゲームをさせてあげる

大人のゲームに対するイメージは「暴力的になる」「目が悪くなる」など悪い印象持っている方が多いです。

しかしながら、ある研究論文によるとゲームをすることでリラックス効果が得られるという事が示されている論文があります。

現代においては、一般的に、コンピューターゲームには、関連するデメリットやリスクについて、語られることが多い。しかし、本研究においては、コンピューターゲームはただ悪いだけのものではない、ポジティブな面もあるという事が分かった。

コンピューターゲームをプレイすることにより、ゲームプレイヤーは心理的充足感を得られるICT教育に対して肯定的な意見を持てるということが判明した。こうしたゲームのプレイによる、感動体験や、達成感などの心理面においての充実感や満足感は、実生活でのストレスの軽減などに関係している可能性はある。

(引用:幼年発達支援コース 井上直人「コンピューターゲームの心理的充足感に関する研究」)

上記の「コンピューターゲームの心理的充足感に関する研究」が示しているように、ゲームには感動体験や達成感などの心理面においての充足感や満足感がストレス軽減効果があるようです。

特に同論文内では「ロールプレイングゲーム」がおすすめされています。

毎日一生懸命に勉強をしているのならば、

1週間に2~3回はゲームをさせてあげる時間を確保してあげることによって、受験勉強のストレスを若干でも軽減できると考えられます。

中学受験においては、いかにお子さんに勉強を続けさせるかは非常に重要な課題です。

勉強の時間は若干削られてしまいますが、お子さんが継続的に勉強する姿勢になるのならば、ゲームをさせてあげることも悪いことではないのです。

中学受験をするお子さんにおすすめのマンガやテレビを紹介します!

マンガやテレビに夢中なお子さんには、中学受験にも役立ち知識の得られるものを紹介します。

学習漫画 日本の歴史は社会の点数アップにおすすめです!

集英社が出版している全20巻で日本の歴史を学ぶことのできるマンガです。

「学習漫画 日本の歴史」東大生の多くが、小・中・高のいずれかでは必ず読んだことがあると答える定番の漫画です。

中学受験専門家の西村則康先生も「歴史はつながりで覚えるべき!」と提唱しています。

1巻から20巻までざっと読むだけでも日本の歴史を物語形式で学ぶことができます。

日本史に興味がない、社会は暗記科目だと思っている親御さんお子さんに社会の成績をアップするためにも非常におすすめのマンガです。

池上彰さんのテレビ番組は録画してでも必ずみましょう!

池上彰さんの番組では、中学受験の入試で出る可能性の高い「時事問題」関するニュースを多く取り扱ってくれます。

また、池上彰さんのわかりやすい解説を聞くことができるので、一度聞いただけでも多くの情報を頭に残すことができます。

2019年12月時点では池上彰さんの

レギュラー番組「池上彰のニュースそうだったのか!」という番組がおすすめです。

池上彰さんの番組は親子で見ることをおすすめします。

基本的にはわかりやすい解説を池上彰さんが行ってくれますが、まれに難しい専門用語などが登場します。

補助的な役割として、番組に登場する難しい専門用語の解説を親御さんが行ってあげるとお子さんの理解を深めることができます。

中学受験を行うお子さんのゲームやテレビに関するまとめ

一般的には「無駄な時間」としてとらえられるテレビやゲームの時間ですが、取り組み方によっては

受験勉強の一環となったり、お子さんを癒すことのできる道具として使うことができることが分かりました。

小学4年生から中学受験を行うお子さんであれば約3年間を中学受験に捧げることになります。

毎日気を張り詰めながら受験勉強に取り組むことはお子さんにとっては非常に大変なことです。

上手に息抜きの機会を与えてあげながら、毎日の勉強を続けさせてあげましょう。

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