中学受験の考え方

中学受験の勉強ばかりで運動不足だと【子どもの体に悪影響】が出る!

軽めの運動をする人

受験勉強は長時間椅子に座って勉強することが基本です。

しかしながら、成長期の小学4年生~6年生の子どもが一日中椅子に座りっぱなしでいることは子どもの健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

子どもの運動不足による健康への悪影響について示されている論文をご紹介します。

現在の子どもたちの体力低下に対する現実感は乏しく、

また、そのためには外遊びや運動経験が需要であることが認識されてもその不足に対する危機感は乏しい。

結果として、運動経験や運動能力の獲得には至適な年齢が存在するにもかかわらず、その必要とされる時期に必要とされる運動経験の機会に恵まれないままにからだの成長が進んでしまったと思われる子どもたちが多く見受けられるようになってきた。

これまでの常識では考えられない理由でケガをしたり、自分の体を全くコントロールできない子供の存在が問題視されはじめている。

さらに、子どもが生活習慣病としてすぐに治療の対象となることはほとんど無いが、運動不足に関連した肥満、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病患者の予備軍としてその数が激増している。

(引用:順天堂大学スポーツ運動科学部運動生理学研究室 内藤 久士「子どもの体力と現状の課題」)

「子どもの体力と現状の課題」の論文でも示されている通り、

子どもの体力低下は思わぬケガや、生活習慣病の予備軍となってしまう可能性を高めてしまうことが示唆されています。

一生懸命に勉強していたことが原因で、体調を崩してしまっては志望校合格後に健康的な生活ができなくなってしまう可能性もあります。

中学受験のために勉強を継続できることは素晴らしいことです。

ぜひお父さんお母さんがお子さまに一週間に一度程度は運動させるように習慣づけをしてあげましょう。

朝10分運動するだけで勉強がはかどるようになります!

運動して水分補給をする人

朝の運動が勉強にどのような効果を示すのかを研究した論文があります。

被験者の運動日実施日の認知課題中の脳血流よりも運動実施日の認知課題中の脳血流のの方が増加している。

上島らの研究では15分間の下肢連続他運動を行い、前頭前野の血流変化について調べた結果、個人差が大き一般化できる特徴はなかったものの、ある被験者では他運動直後により、著名な脳血流変化が認められた。

(引用:岐阜大学教育学部保健体育講座 二木 甫 春日 晃章「朝の軽運動が認知機能および前頭前野の脳血流に及ぼす影響」)

上記の論文からもわかるように朝の10~15分間の運動だけでも認知能力の向上が認められたのです。

お子さんが日々勉強だけを行っていて、運動不足であるように感じたら、親御さんも一緒に朝運動する習慣を取り入れてみてください。

親子で取り組めるおすすめの運動

・スクワット

・散歩

朝起きたら親子で一緒にスクワットをしましょう!

スクワットをする男性

スクワットで鍛えることのできる筋肉は太ももの筋肉です。

人の体の中で最も大きい筋肉が「大腿四頭筋」と呼ばれる太ももの筋肉です。

体の中で最も大きな太ももの筋肉を鍛えることができれば、自ずと血流の改善をすることができます。

日中脳には毎日使用される血液の約20%が使われていると言われています。

勉強において最も大切な頭への血流の改善ができるとあらば、スクワットはぜひ実践すべき運動であると言えるでしょう。

はじめは1日10回1セット。

慣れてきたら1日10回を3セット程度を無理のない範囲で行うようにしましょう。

朝起きたら親子で散歩をするのもおすすめです!

散歩する脚
筋肉トレーニングはちょっとやりたくないというご家庭であれば、朝の散歩をおすすめします。

外を意識して歩くだけでも有酸素運動として血流の改善が見込まれます。

また、散歩時に親子で会話をすることも非常に大切です。

親子間の親密さの上昇は子どもの学習時のモチベーションアップにも寄与します。

親子の会話頻度や関わり方が子どもの学習や成績に影響を与える

保護者の学歴を統制しても、親子の会話量や子どもへのかかわり方が子どもの成績に影響を与えることが明らかになった。

親密な親子関係を築いている子どもほど、学習時間が増加する、また成績が高い傾向が明らかになった。

ただし、子どもの学校段階によってその効果に違いがあるため、子どもの発達段階に合わせて親子のかかわり方を変えていく必要がある。

(引用:ベネッセ教育研究開発センター 佐藤明宏 邵 勤風 宮本 幸子「親子関係と子どもの学習行動」)

上記のベネッセ教育研究開発センターの論文が示しているように、親密な親子関係を築いている子どもほど、学習時間が増加して、成績が高いことが分かっているのです。

親子関係だけでなく、人間関係を構築するための基礎として会話はとても重要です。

朝30分だけでもお子さんと一緒に散歩を行うことによって、

軽い運動親子の会話による親密さの構築

の両方を実践することができます。

運動不足の親御さんにとっても軽い運動は、健康に良い影響を及ぼします。

朝の親子での散歩は親の健康まで考えると一石三鳥の行動であると言えます。

軽い運動を行うことでリラックス効果を得ることができます!

リラックスできる新緑

運動でのリラックス効果は多くの論文で紹介されています。

第5章 βエンドルフィン仮説

心理的効果を生じるメカニズムの仮設の中でも最も支持されているβエンドルフィン仮説について検証する。その結果、運動・身体活動はβエンドルフィンを増加させ、不安・緊張の減少という心理的効果が生じるメカニズムとしてβエンドルフィン仮説は納得できる理論であるという結論を得た。さらに、実際に運動を行わなくても脳内に過去のトレーニング経験の内容を保持し、それを後で思い出すことによって、運動準備段階にもかかわらずβエンドルフィンが産生される可能性も示された。

(引用:早稲田大学 百武 純 「運動・身体活動の心理的効果」より)

上記早稲田大学の論文「運動・身体活動の心理的効果」が示しているように運動を行うとリラックス効果を得ることができるβエンドルフィンが出ます。

志望校に向けて、勉強している真面目なお子さんであれば

「ずっと勉強していることが正しいこと」という思いで机に向かっていると思います。

一生懸命に勉強をおこなうことはもちろん素晴らしいことではありますが、勉強を行って成績に一喜一憂しているだけではストレスがたまるばかりです。

一週間に一度程度は外に連れ出してあげて、散歩やランニングなどの軽い有酸素運動をさせてあげるようにしましょう。

まとめ

普通のお子さんは学校が終わった後に仲の良いお友達と公園で遊んだりします。

中学受験の勉強を小学4年生から開始したとしたら、3年間は体育の授業以外に運動を行わないことになります。

体育で行う運動は小学生がつけるべき最低限の体力をつけるための運動です。

繰り返しにはなりますが受験勉強のために座りっぱなしでいることは、

すぐに健康への悪影響が表面化しないとしても、

将来的にお子さんの体に大きく悪影響を与える可能性があります。

中学受験で偏差値を上げることはもちろん重要ではありますが、健康管理も受験を続けていく際には非常に重要です。

ぜひお父さんお母さんお子さんの運動習慣を観察してあげて、適度な運動ができるようにサポートしてあげましょう。

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