中学受験の考え方

【中学受験で抜毛症】勉強は子どもに精神的なストレスがかかる!

自分の髪を抜く女の子
この記事の要約

・小学4年生~5年生が抜毛症になりやすい

・子どもが抜毛症になる原因は家庭環境

・小学4年生~5年生は無理なく勉強させることが大切

中学受験を行うお子さまにまれにみられる行動に自分の髪の毛・眉毛を抜くという抜毛症という症状があります。

抜毛症(ぬけげしょう・ばつもうしょう)とは

抜毛症とは、正常な毛を引き抜いてしまう性癖によって脱毛班が出現する精神障害。抜毛癖とも呼ばれ、また主に頭髪を引き抜く症例が目立つことから禿頭病(とくとうびょう)とも呼ばれる。

DSM-IVやICD-10では、衝動制御の障害に含まれる。本人が自覚せずに、無意識のうちに抜いている場合もある。人によっては症状が5,6年経っても治らない人もいる。

(引用:Wikipedia「抜毛症」より)

受験勉強に一生懸命に取り組むあまり、ストレスがたまり自分の髪の毛を抜き始めてしまう抜毛症を発症してしまうことがあります。

特に女の子に抜毛症が多くあらわれれます。(男の子は円形脱毛症が多いです)

一生懸命勉強することは素晴らしいことですが、無理をさせ過ぎないことが大切です。

小学4~6年生が抜毛症になりやすい

抜毛症の患者の年齢比率のグラフ

(引用:一般社団法人日本抜毛症改善協会公式ホームページ「2019年9月現在の抜毛症統計の発表」より)

一般社団法人日本抜毛症改善協会の調査によると最も抜毛症にかかりやすいのは、10歳~14歳の年齢の子どもたちです。

10歳~14歳という年齢は、ちょうど中学受験の勉強をしている年齢に当てはまります。

抜毛症は精神疾患であるため、受験勉強による過度のストレスにより抜毛症が発症してしまうという事も十分に考えられます。

また、抜毛症になるのは圧倒的に女性が多いです。

抜毛症の男女比円グラフ
(引用:一般社団法人日本抜毛症改善協会公式ホームページ「2019年9月現在の抜毛症統計の発表」より)

一般社団法人日本抜毛症改善協会の調べによると

抜毛症になっている人の約94%が女性であることが分かります。

小学4~6年生で女の子のお子さんをお持ちの親御さんは、

中学受験の勉強のさせ過ぎでお子さんが自分の髪の毛を抜いているなどの

抜毛症の兆候がないかは必ず観察する必要があります。

⇒勉強のし過ぎで運動不足になる悪影響とは!?

家庭の空気を良くしてストレスを減らそう

家庭にストレスのない親子

お子さんが抜毛症になってしまう原因は単に「受験勉強のストレス」と考えてしまうのは早計です。

塾の宿題をしていないことでお母さんに怒られてしまうことや塾の模試の点数が悪かったからといってお父さんに怒られてしまうなど家庭の雰囲気が悪いことでお子さんに過度のストレスを与えている場合があります。

お家の中の雰囲気が子どもの精神状態を左右します

最近、当員を訪れた抜毛症や円形脱毛症の子どもたちについて心理的ストレス内容を調査し、心身両面にわたる治療を行った。

抜毛症は女子のみ10例だったのに対し、円形脱毛症は男子4例、女子3例だった。年齢は6歳の保育園児から高校1年生にわたったが、小学4年生に最も多く、次いで小学3年生や小学5年生だった。

発病の原因や誘因として抜毛症では、性格的に神経質的傾向がみられた。心理的ストレス内容では男女とも家庭内のあたたかい愛情に欠けた親子関係によるものが最も多かった。

(引用:黒田内科胃腸科医院 黒田正宏 黒田迪子 出貝一則 戸田織子 薄葉皮膚科医院 薄葉真 「抜毛症や円形脱毛症の子どもたちに見られた心理的ストレスについて」より )

「抜毛症や円形脱毛症の子どもたちに見られた心理的ストレスについて」の論文によると

家庭内のあたたかい愛情に欠けた親子関係が原因で抜毛症になることが多いことが分かります。

「あたたかい愛情に欠けた」という表現は、非常に抽象的ですので、具体的に親のどのような行為が愛情に欠けた行為なのかを確認してみましょう。

愛情の欠けた行為

・子どもの話を聞かない

・子どもの努力を認めない

・子どもをきつい言葉で怒ってしまう

子どもの話を聞かない

男の子であれ女の子であれ、子どもはお父さんお母さんと楽しくお話ししたいと考えています。

「忙しいから後にして」と言って子どもの話をきいてあげないと、少しずつ子どもに親と話ができないというストレスを与えてしまうことになります。

子どもの努力を認めない

勉強のできる親御さんに多い事例です。

お子さんが学校のテストで100点を取った、塾クラス分けテストで上のクラスに上がったなど勉強を行って良い結果を残しても

「できて当たり前」と言ってお子さんの努力を認めない親御さんがいます。

お子さんが勉強する理由のひとつには必ず、お父さんお母さんに褒められたいからという気持ちがあります。

せっかく頑張ったのに親に褒めてもらうことができないと、お子さんは親御さんからの愛情を感じられなくなってしまいます。

子どもをきつい言葉で怒ってしまう

お子さんを大人と同様に考えて強い言葉でしかりつけてしまう親御さんがいます。

お子さんの人格を否定する言葉や、お子さんの存在を否定する言葉を自分のお子さんに投げかけるのは絶対にやめましょう。

お子さんは親から伝えられた言葉を真正面から受け取ってしまいます。

実の親から存在を否定されるような言葉を投げかけられたお子さんは精神的に大きなストレスを負ってしまうことが考えられます。

親が子どもへ投げかける言葉の悪い例と良い例を確認してみましょう。

子どもへの声掛けの事例

「なんでこんなんに勉強できないの?あんたなんか産まなきゃよかった!」

「こんな宿題もできないなんてあんたはうちの子じゃない!」

「今日もちゃんと宿題を頑張れて偉いね!」

「この前の塾の試験で点数が10点も上がったなんてすごいね!」

親が子どもにかけるべきは、努力を認めてあげる言葉です。

どんなご褒美よりもお父さんお母さんお母さんからの努力を認めてあげる言葉は、お子さんの勉強のやる気につながります。

中学受験は家族全員が前を向いて取り組まないと絶対に成功しません。

お子さんにストレスを与えずに前向きに勉強に取り組ませることができるように少しでも努力を認めてあげる声掛けをしてあげてください。

⇒子どもの成績は夫婦仲でかわるって本当!?

小学4~5年生は無理なく勉強させましょう!

宿題をする子供

サラリーマンでも週休二日の休みがあり適度な休息をとることができています。

一方で、中学受験を行うお子さんの多くは毎日勉強をしています。

みんなが勉強をしている中、自分だけ勉強を休んで差をつけられてしまうことに脅迫観念を抱いてしまっているお子さんもいるほどです。

しかしながら、中学受験の専門家である西村則康先生も小学生は適度に休息をとりながら勉強をすることを推奨しています。

4~5年生のうちは月~土は受験勉強に充て、日曜は休む

4~5年生のうちは日曜日は丸一日休めるようにすることが理想です。家でのんびり過ごし、1週間の疲れを取ったり外で思いっきり遊んでリフレッシュしたりして1週間の区切りをつけるといいでしょう。

日曜日を休息日として確保するためには、平日の過ごし方がポイントになります。理想のサイクルは月~水曜を1ターム、木~土曜を1タームというように、月~土曜を3日ずつにわけます。

そして、水曜日に前半の振り返りを、土曜日にその週全体の振り返りをするのです。

(引用:西村則康著「中学受験基本のキ1」第三章より)

中学受験は小学4年生から受験勉強を始める長期戦です。

3年間もの間毎日勉強を続けるという事は小学生のお子さんにとっては非常に大変でいつか息切れしてしまいます。

西村先生が述べているように、小学4~5年生の間は日曜日を休息日として、ストレス発散できるような遊びやお出かけをさせてあげましょう。

また、お子さんが自分一人で毎週の勉強のスケジュールや休息日の設定などの計画を立てることは不可能です。

必ず親御さんが主となってお子さんの一週間の勉強計画を立ててあげるようにしましょう。

⇒子どもにゲームを1日1時間させても受験勉強に影響がない理由

まとめ

お子さんが抜毛症になってしまう原因、抜毛症にならないためのポイントをまとめます。

・抜毛症は10歳から~14歳の子どもがなりやすい

・抜毛症は女の子に多い

・お子さんにストレスとならない家庭環境にしてあげよう

・一週間に1日は「休息日」を設けてあげよう

お子さんが自分の髪の毛などを抜いてしまう行為は明らかに日々のストレスに対しての体の反応の表れです。

受験勉強にストレスはつきものではありますが、過度のストレスはお子さんのメンタル面に大きく悪影響を与えてしまいます。

メンタル面に過度のストレスが加わると抜毛症だけではなく、うつ病などの原因になってしまうことが考えられます。

また、メンタル面だけではなく免疫力も低下して、風邪などの病気にかかりやすい体質になってしまうことも考えられます。

健康な体と健康な精神があってこそ取り組めるのが中学受験です。

お子さんの体調の変化はお父さんお母さんが必ず観察してあげるようにしてください。

⇒子どもの体調の変化はお母さんが観察してあげましょう!