中学受験の考え方

【偏差値の違い】国立・私立中学と高校では受験生の数が違います!

家庭教師と偏差値を上げるために勉強する女の子
この記事の要約

・中学受験と高校受験の偏差値に違いがあるのは受験者数が多きく違うから

・中学受験の問題は特殊で難しい

・中学受験は子どもを志望校に合格させるために親がお金を惜しまない

中学受験で提示されている偏差値は高校受験で提示される偏差値よりも10は高いと言われています。

偏差値とは

偏差値とは、平均を50、標準偏差を10となるよう各データを変換し、集団内における各データの位置を表した値をいう。例えば偏差値70は平均+標準偏差×2として計算される。

正規分布の仮定を置くことによって、偏差値からそのデータが全体の上位(ないし下位)何パーセント以内に含まれるかを知ることができる。

(引用:コトバンク「偏差値」より)

つまり、ある男の子がテストで60点を取った時に、

全体の平均はどれくらいで

60点という点数は平均からどの程度離れているのかを表すのが偏差値なのです。

中学受験と高校受験の偏差値の意味が大きく異なるのは、平均を算出するための受験生の分母が大きく異なるためです。

平成17年度の国公立・私立中学受験者数

4万7,000人

(引用:ベネッセ教育研究所「中学受験の経年変化」より)

平成17年度の国公立・私立高校志願者数

119万9,857人

(引用:「文部科学統計要覧(平成30年版)」)

高校受験にする人に比べて中学受験をする人は約30分の1なのです。

さらに中学受験は受験者数が少ない上に、受験する小学生の多くは学校での成績が優秀で塾にも通っている頭の良い子どもたちばかりです。

必然的に中学受験をする小学生のテストや模試の平均点は高くなり、表示される偏差値の基準も高くなるのです。

中学受験が高校受験より難しい理由

全国の小学6年生の数と中学受験をする小学生の比率を比較した図

中学受験の受験者数

日本では中学受験をする小学生は増えていますが、それでも高校受験をする中学生に比べると数は多くありません。

ベネッセ教育研究所が集計した平成17年度の国公立・私立の受験者数は

平成17年度の国公立私立中学の受験者数

4万7,000人

(引用:ベネッセ教育研究所「中学受験受験者数の経年変化」より)

一方で、全国の小学6年生の数は100万人いると言われています。

つまり日本にいる小学生の約100人に5人程度が中学受験をしている計算になります。

高校受験の受験者数

全国の中学校卒業者数と高校入学者を比較した図

一方で、高校受験の受験者数は120万人います。

平成17年度中学校卒業者数と高校進学者数

中学校卒業者:123万6,363人

高等学校進学者:120万7,162人

(引用:文部科学省「文部科学省統計要覧(平成30年版)」より)

日本にいる中学三年生の約96.7%が高校を受験していることが分かります。

「中学受験の受験者数」と「高校受験の受験者数」の図を比べてみてもわかるように中学受験をする人数の方が圧倒的に少ないのです。

加えて、中学受験は中学受験専門の塾に通うことが当たり前となっています。

頭の良い子も悪い子も受ける高校受験とは異なり、頭の良い子ばかりが受験する中学受験のが圧倒的に難易度が高いのです。

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中学受験は特殊な問題が多い

私立中学の志望校の試験問題を解く小学生

中学受験おける出題範囲は「小学生で学習した内容」とされています。

しかしながら、実際に出題される問題は小学校で習う内容とは大きく異なります。

つるかめ算

中学受験で出題される問題の代表的なものにつるかめ算という問題があります。

つるかめ算の例題

ツルとカメが合わせて8匹、足の数が合わせて26本であるとき、ツルとカメは何匹(何羽)いるか。ただしツルの足は2本、カメの足は4本である。

例題の答え

ツルは3匹、カメは5匹

(引用:Wikipedia「鶴亀算」より)

旅人算

旅人算も中学受験の算数で良く出題される特殊算です。

旅人算の例題

太郎君は午前8時に、毎分60mで歩いて家から学校へ向かった。寝坊した次郎君は午前8時15分に毎分150mの自転車で家を出発した。次郎君は、太郎君を途中で追い越し、太郎君よりも9分早く学校へ着いた。

・次郎君が太郎君に追いついたのは何時何分か?

・家から学校までの距離は何kmか?

例題の答え

・次郎君が太郎君に追いついたのは8時25分

・家から学校までの距離は2.4km

(引用:Wikipedia「旅人算」より)

つるかめ算であれば、最初に「全てツルと考える」として解き始めるのが一般的な開放です。

しかしながら、鶴亀算をもっと早く正確に解く方法として面積図という解法があります。

旅人算であれば、「み(道のり)・は(速さ)・じ(時間)」の公式に当てはめるのが一般的です。

しかしながら、旅人算は線分図ダイアグラムで解くことによって、速く正確に解答を導き出すことができます。

中学受験での本番の試験では、限られた制限時間の中で問題を解かなければならないという「時間との戦い」です。

難しい問題の効率的な解き方は、独学だけでは中々身に付けることはできません。

難解な問題を効率的に解けるようになり、かつ、ハイレベルな中学受験を戦っていくには

塾選びが非常に大切になります。

⇒志望校選びをする時に大切な【学校見学の方法】をご紹介!

中学受験は親の気合が違う

中学受験に一つになって取り組む親子

高校受験はある程度の学歴を得るために頭の良い中学生も頭の悪い中学生も受験を行います。

一方で、中学校への進学は義務教育の範囲内であるため、中学校を受験する義務はないのです。

中学受験を行う4万7,000人の子どもの親御さんたちはあえて中学受験をするという選択肢を取っているのです。

自分の子どもが中学受験をすることによって、良い高校・大学に進学できることを多くの親御さんが望んでいます。

将来の良い学歴を得るために親御さんはお金の面で本気となって、お子さんの受験勉強を応援するのです。

中学受験専門の塾にかかる費用

小学校4年生から小学6年生まで通った場合:約120万円

⇒中学受験受験専門の塾の授業料は塾によって違うの?

家庭教師にかかる費用

家庭教師を10ヵ月利用した場合:年間24万円
(毎週2回1時間10ヵ月1時間あたり3,000円で計算した場合)

家庭教師の相場は1時間あたり3,000円~6,000円。
(参考:かてきょnavi登録家庭教師料金より)

私立中学に通う費用

私立中学3年間の学費:220万円
(1年間の学費40万円+入学金100万円としての計算)

⇒私立中学は学費以外の観点を持つことも大切!?

受験の必要な国公立の中学に合格することができれば、学費は通常の公立中学校とほぼ変わりません。

しかしながら、学費が安く良い教育を受けることができる国公立中学は人気も高く、

非常に狭き門です。

多くのご家族は、お子さんが受験勉強を行っている段階で偏差値を見て私立中学校を第一志望に見据えることがほとんどです。

国公立であれ、私立であれ一度受験勉強を始めると塾からは夏期講習日曜特訓などの特別講習に参加するように塾にすすめられます。

入塾の前に月謝等については、ある程度塾からも説明されるため親御さんも覚悟の上で塾に通わせるのです。

また、他のお子さんと少しでも差をつけたい、苦手分野を克服させて確実に志望校に合格させたいというご家族は家庭教師も利用します。

中学受験にかかる費用は塾+家庭教師=中学受験にかかるお金

となるため、親御さんの金銭的負担は計り知れません。

金銭的な負担が大きくなっても、お子さんを志望校に合格させたいというご家庭が多く中学受験に参加しているため必然的に中学受験のレベルが年々ハイレベルになっているのです。

⇒中学受験をする親も子も絶対読むべきマンガ「二月の勝者」とは!?

まとめ

中学受験と高校受験の偏差値が異なる理由をまとめます。

・中学受験と高校受験では受験者数が大きく違う

・難解な問題も効率的に解ける中学受験専門の塾に通う子どもが多い

・子どもの偏差値を上げようと塾と家庭教師を併用している家族が多い

中学受験の偏差値が高校受験の偏差値よりも基準が大きく異なるのは、勉強のレベルのが高い子たちしか受験を行わないからです。

中学受験を考えているご家族はぜひ、

周りの中学受験を行っている他の家族はどの程度中学受験にお金をかけているかをリサーチして、他のお子さんに負けないように自分のお子さんをサポートしてあげてください。