中学受験の考え方

中学受験をする家庭が【夫婦喧嘩】すると子供の成績が下がります‼

二月の勝者第2巻「夫婦喧嘩のシーン」

このシーンは本サイトで引用させて頂いている「高瀬志帆原作 二月の勝者 第2巻 第15講」のワンシーンです。

子どもの夏期講習を受けさせるかどうかで夫婦喧嘩をしている場面です。

中学受験に励むお子さんがいる家庭は、

絶対に夫婦喧嘩はしないようにしましょう。

中学受験で難関校を目指して子供が一生懸命に勉強をしていても、

両親が「仲がいいか」「夫婦喧嘩」をしているかで

子供の学力に大きな影響を及ぼします。

夫婦仲が良ければ子供の偏差値は上がり

夫婦喧嘩が多ければ子供の偏差値は停滞するか下がってしまう可能性がある

と考えられます。

アメリカの研究で0~5歳の子供を対象として夫婦喧嘩が多い親の元に育った子供の心理的変化を追跡調査によって測定した研究があります。

夫婦喧嘩が子供に対して与える影響

(1)暴力的な夫婦喧嘩をする両親のもとに育った子供

⇒感情を読む能力に欠ける子供に育つ傾向にあった

(2)激しい口論を中心に夫婦喧嘩をする両親のもとに育った子供

⇒人の感情を読みすぎる子供に成長する傾向があった

(3)長期間に渡って夫婦喧嘩を行っている両親のもとに育った子供

⇒子ども自身の感情(悲しい、寂しい、怖いなど)をコントロールする能力に欠ける子供に成長する傾向があった

(引用:C. Cybele Raver , Clancy Blair , Patricia Garrett-Peters  and Family Life Project Key Investigators「Poverty, household chaos, and interparental aggression predict children’s ability to recognize and modulate negative emotions」)

アメリカの研究論文からもわかるように

激しい夫婦喧嘩を行う夫婦の元に育った子供は、

「相手の感情を読む力」「自分の心をコントロールする力」が欠けてしまうことが分かります。

特に「相手の感情を読む力」が欠けてしまうことは中学受験をする子供にとっては致命的です。

なぜなら「相手の感情を読む力」=「国語力」であるからです。

難関校になればなるほど、小説の文章などから感情を読み取って、

自分の頭で考えて記述式で解答しなければなりません。

解答に入る前段階で、

文章を読んで登場人物の気持ちが理解できないことは「問題が読めない」ということと同義なのです。

また、文章を読み取る力がないという問題は、

中学受験の試験問題である「国語」だけに留まりません。

難関中学校の多くの算数は「文章題」が頻出です。

難関校に合格する子は、

算数の文章題を読んで、問題作成者の意図を考えて解答を行います。

しかしながら、夫婦喧嘩の多い家庭で育った家庭の子供は人の気持ちを理解する能力に欠ける傾向があるため、算数の文章題を読んでも

「何が問われているのか?」

を理解することができません。

難関校を目指すうえで算数ができることは必須です。

「子供の成績が伸びない」

「偏差値が上がらない」

子供に「もっと勉強をしなさい」と言う前に

夫婦喧嘩によって子供の精神に悪影響を与えていないか

確認してみてください。

夫婦の仲が良いと子供の成績が上がります

仲の良い夫婦の画像
この章の要点

・両親が子供の勉強に協力的だと子供の偏差値は上がりやすくなります!

日本で発表された論文によると子供の知能偏差値と両親の協力度には相関があることが示されています。

知能偏差値と両親の協力度との相関度は、普通校だけの場合は0.83、付属校を入れた6校平均でも0.78と高いため、両親の和合協力が子供の知能偏差値並びに学業成績に及ぼす影響は極めて大きいものであると考えられる。

(引用:山口大学教育学部 森田 倭文「両親の和合協力と子供の知能及び学習成績の相関について」より」

「両親の和合協力と子供の知能及び学習成績の相関について」の論文で根拠として示されている「0.83」や「0.78」は相関係数と言って、

数字が「1」に近ければ近いほどある2つの物との間の関連性が強いことが示されます。

「両親の和合協力と子供の知能及び学習成績の相関について」の論文からもわかるように、

子供の勉強に両親が協力的であること子供の偏差値には強い関連静画あることが示されています。

冒頭の「夫婦喧嘩が子供に与える影響」の論文と比べてみてもわかるように

中学受験を行う家庭は「難関校に合格する」という目標を前にした場合には

『夫婦仲がよく子供の勉強に協力的であること』が圧倒的に受験を有利に進められることが分かります。

では、中学受験を控えた夫婦はどのようにして夫婦喧嘩を避けて行けばよいのでしょうか?

夫婦喧嘩をなくし、同じ目標を持ち、情報を知ることが大切!

婦喧嘩の原因がわからない男女
この章の要点

・夫婦喧嘩をなくすには、まず夫婦喧嘩の原因を知ろう!
・夫婦喧嘩をなくすことができたら中学受験に向けての目標設定をしよう!
・目標設定ができたら中学受験に向けての情報収集をしよう!

夫婦喧嘩の原因を知ろう!

夫婦喧嘩をなくすには、「夫婦喧嘩の原因」を知るのが早道です。

AllAboutが25~34歳の既婚夫婦に「夫婦喧嘩の実態」を調査しましたその結果は

夫婦喧嘩の原因

1位 言い方が乱暴・キツイなど言葉づかいや物言いについて

2位 モノを片付けないなど、生活態度について

3位 帰宅時間を連絡してこないなど、コミュニケーション不足

4位 家事をしない・手伝わないなど家事のやりかたについて

5位 給料や生活費の不足など、金銭面について

(引用:AllAbuot「必見!夫婦喧嘩の原因ベスト10」より抜粋)

1位の「言い方が乱暴・キツイなど言葉づかいや物言いについて」

を改善するだけで、夫婦の関係はより良くなると考えられます。

夫婦であればお互いのことを理解しあっていると考えているかもしれませんが、

実際の所は他人同士が同じ屋根の下で生活しているだけ

なのでお互いのことを完璧に把握することはできません。

まずは前提として、「夫婦であっても他人である」ことを理解することが大切です。

そして、次の段階として意見が異なる場合には感情的にならずに、落ち着いて相手の理解できる言葉で話し合うことが大切です。

家族の目標を一致させましょう!

感情的な夫婦喧嘩をなくすことができたのちにやっと、中学受験について話を進めることができます。

中学受験で大切なことは「家族の目標の一致」です。

 

子供が「行きたい私立中学がある」と言っているのに、

お母さんは「この難関校に入れたい」と考えていたり。

 

子供は「中学受験なんかしたくない」と言っているのに、

お父さんが「将来のために中学受験は絶対させる」と言っている場合など

 

子供と親の間に中学受験の考え方に大きな考え方の違いがある場合には、

子供の勉強へのやる気親の受験勉強に対する熱意

大きな差ができてしまい絶対にうまくいきません。

夫婦で話し合える状態を整えることができたら、

「夫婦で子供をどのように育てたいのか」

「子供は中学受験をしたいのかどうか」

を一度話し合いを行うことが非常に大切です。

家族の目標が決まったら情報収集をしよう!

家族で中学受験に関する目標を決定することができたら、

次は情報収集を行うようにしましょう。

小学3年生のお子さんの場合には

「勉強の方法」から情報収集するのも非常に重要です。

ここで一つ考えてみてほしいことがあります。

「教科書を読む、テスト勉強をしたらご褒美をあげる」

「テストでいい点を取ったらご褒美をあげる」

この二つの条件のうち子供の学力テストの結果が良くなったのはどちらだと考えられるでしょう?このことについて研究された論文があります。

この論文によると、「学力テストの結果が良くなったのは、インプットにご褒美を与えられた子供たち」ということが分かりました(参照:Bradley M. Allan and Roland G. Fryer, Jr.Bradley M. Allan and Roland G. Fryer, Jr.「The Power and Pitfalls of Education Incentives」

つまり、先ほどの問いに対しての正解は

「教科書を読む、テスト勉強をしたらご褒美をあげる」

と伝えて子供に勉強させる方が子供の成績が上がるという事です。

理由として考えられるのは

「テストで良い点を取ったらご褒美をあげる」

というアウトプットに対してご褒美をあげてしまうと

テストで良い点を取る方法ばかりに目がいって、

詰め込みの暗記その場しのぎの勉強法ばかりに手を出してしまうことが考えられます。

一方で、「勉強することにご褒美」という

インプットに対してご褒美が与えられると

「理解するためにはどうしたらよいか?」

「何がわかっていないのか?」

を自分の頭で考えるという勉強の本質を育てることができます。

これはほんの一例です。

子供の発達に関する研究や、記憶力の培い方などについては多くの論文が出ています。

また、「中学受験塾の選び方」や「受験勉強の方法」に関する書籍も多く出版されています。

今から中学受験を考える方には

西村則康、小川大輔共著「中学受験基本のキ!」

という本がおすすめです。

子供を難関校に合格させることのできる夫婦はこのような情報収集を協力して行っています。

夫婦喧嘩をしている時間は非常にもったいないのです。

ぜひ「子供の受験合格」という目標に家族一丸となって取り組みましょう。

まとめ

仲の良い親子の画像

子供が中学受験に励む夫婦には常に「夫婦喧嘩」の影が忍び寄ります。

夫婦喧嘩が勃発してしまう主な理由は

「子供の偏差値は子供が頑張らなければならない」

「偏差値が上がらないまま日々が過ぎていく」

「塾の費用だけがどんどん増えていく」

など「精神面」「金銭面」の両方で不安と焦りが募るからです。

しかしながら不安に負けて、夫婦喧嘩をしてしまうと家庭内の雰囲気は確実に悪くなります。

冒頭の論文でも紹介したように夫婦喧嘩を行っている家庭の子供は人の気持ちを読み取る能力が欠けてしまう可能性があります。

反対に夫婦関係が良好で子供の勉強に協力的であれば、子供の偏差値は上昇することも論文を元に示しました。

今回の記事でわかることは

中学受験は子供が頑張ることはもちろんですが、

夫婦関係も多分に子供の学力に影響を与えるという事です。

お子さんの中学受験を応援してあげたいという気持ちがあるのならば、まずは夫婦関係を良好にすることからはじめましょう。